第58回職域・学生選手権大会A級


優勝:早稲田
[波多野・萬年・柳・下宇宿・小澤]
1回戦 3−2 東京大学A
2回戦 5−0 長泉高校B
3回戦 5−0 大井川高校A
決勝戦 5−0 早稲田大学A
 前大会で職域A級優勝・準優勝独占を成し遂げた早稲田大学。山下・田口の 卒業をもって新チームを編成する。新メンバーは波多野・萬年・柳・下宇宿・ 小澤、卒業生の抜けた穴を全く感じさせない。
 やはり打倒早稲田の一番手は東京大学。卒業した中村の跡をつぎ、新主将と して職域に挑む木原選手の意気込みは並々ならぬものがあった。ライバル早稲 田の打倒、そして初の東大の優勝に向け心技体ともに充実をみせていた。
 一方、前大会はいわゆる裏チームが東大に勝利を収めたものの、今回はそこ までの層の厚みはなく、レギュラーチームの方を予選で東大にぶつける策に出 た早稲田。決戦は第1回戦から早々に行なわれた。主将同士、波多野−木原 は劣勢と見られた木原が好勝負、貴重な勝ち星をあげ優位に立つ。しかし早稲 田のレギュラーは主将波多野の窮地を救い、3−2で勝点をあげた。東大木 原、この後も勝ち続けて全試合相手チームの主将との対戦にも関わらず全勝、 しかし報われることなく5位となる。
 もう一つのブロックでは他チームに決め手なく、早稲田Bチームが決勝に進 出。結局は二季連続の早稲田同士の決勝となり、早稲田の4連覇。早稲田−東 大戦以外は特に盛り上がることもなく58回大会は幕を下ろした。
 早稲田の黄金時代を感じさせる圧倒的勝利。しかし次大会への伏線は確実に 水面下に流れていた。この時それを知るものは誰もいなかった。

(田口貴志氏による観戦記)