SFCの地に「競技かるた」を根付かせるためには、まずはSFCでの競技人口をふやすこと。目的の第一義が「普及」である。競技や活動を通じて「楽しさ」を感じてもらうことで仲間を増やし、その仲間の連鎖により会を次世代に繋いで存続させていくことも、重要なミッションである。メンバーが卒業しても、次の代が続けていく体制をつくるためには、普及という目的を忘れてはならない。
(2)湘南藤沢キャンパスという「場」における「競技かるた」活動
SFCという「場所」で、競技かるたの練習が行われ続けるということは、普及にも繋がる象徴的な活動である。もちろん、SFCメンバーが、合宿や強化練習でSFC以外の場所で練習することもありうるが、ホームグラウンドとして、活動の拠点として、SFC練習はコンスタントに続けなければならない。もちろん、SFC以外のメンバーにもSFCに来て競技かるたを取ってもらうということも、SFCかるた会のPRという面で大事なことだと考えている。
(3)「競技かるた」をとおした湘南藤沢キャンパス構成員の人的交流
普及のところでも述べたが、次世代へつなげるには、現在のメンバーの交流というか、団体としての一体感が形成されなければならない。目的の共通認識を持つことや競技の愛好者であるということでの「仲間意識」を形成することは重要な目的である。
(4)メンバーの中での初心者・初級者の競技スキルの向上
メンバーには上級者もいるが、SFCで競技かるたを始めて三田や日吉の練習にはいけない(いかない)という初心者・初級者もいれば、たまには他所の練習にもいくがSFCでの他の活動が忙しくて、SFCでの練習をメイン練習にしている初心者・初級者もいる。この時期には、質はもちろんだが量的練習は絶対的に必要である。上級者は、まず、初心者・初級者の競技スキルアップのために心を砕くべきである。
(5)上級者の実力維持ならびに競技能力の向上
上級者に初心者・初級者への心配りを前項で求めたものの、SFCメンバーがSFCでの活動が多忙であるというのは同じ条件である。自分自身の練習量も心配しなければならない。まず、上級者はSFC練習の場を利用し、実力が減退しないよう維持のための練習を最低限心がけなければならない。その上で、練習の質を高めなければならない。そのためには、初心・初級者に教えることで競技の本質をふりかえり、自分自身の向上にもつなげるという意識をもって、初心者・初級者との対戦に臨み、能力向上に役立てていかなければならない。
(6)「会」としての全体の地力の底上げ
前項・前々項では、個人のスキルアップに言及したが、個々の実力向上は、当然「会」全体の組織としての地力向上に繋がらなければならない。「会」としての地力向上というのは、競技かるたにおける個々の総力の和でもあるが、団体を組んだ時の実力向上ということでもある。さらには、日頃の練習の質・量、会や練習の運営・マネジメントといったものも含めての全体の向上を目的としていると考えてほしい。
(7)「競技かるた」を通じてのSFCへの貢献
大会入賞の際などは「慶應義塾大学」という看板になることが多いわけだが、表にでないまでも「総合政策学部」や「環境情報学部」・「看護医療学部」という看板もその下についているわけである。こういうことは、HPなどで自己アピールして、SFCの広報に貢献していきたい。
(8)湘南藤沢中等部・高等部との交流
同じキャンパス内にある、慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部には、全日本かるた協会傘下として会の登録をしている「歌留多部」(通称:SFCかるた部が活動をしている。お互いを高めるために、双方の練習に顔をだしたり、合同練習会を開催して、交流を深める。
(9)「慶應かるた会」への貢献
慶應義塾大学文化団体連盟傘下の公認団体としての「慶應かるた会」の「湘南藤沢支部」としての面をもっているので、自らが強くなることが「慶應かるた会」への貢献となる。
(10)自己研鑽
(1)〜(9)の目的(事項)は、結局は自己研鑽につながる。これらの項目に真摯に取り組むには、様々な工夫や努力が必要なことだろう。その経験こそが自己研鑽であり、自己の研鑽であるとともに他者にも良い影響を与えることにつながることになる。こうした広い意味での「自己研鑽」の場とすることも、大きな目的である。