かるた展望「第29号」目次
1999年6月20日印刷
1999年6月26日発行
- 目標に向け邁進……………………………………………………新木敬治
- 平成11年度名人戦・クイン戦
- 目標…………………………………………………………………西郷直樹
- 波に乗って行こう……………………………………………………渡辺令恵
- 第14回全国選抜大会
- 選抜大会に優勝して………………………………………………坪倉岳志
- 第14回各会対抗団体戦
- 百人一首の定家の歌撰意識とその解釈…………………………津久井勤
- 「定家賞」の創設を提唱する………………………………………遠藤健一
- 特別鼎談−トップが語る「勝負の厳しさ」−
清水市代・望月仁弘・渡辺令恵
- 観戦者の立場から考える「名人戦・クイン戦」
- めざせ超A級(A級初優勝)…………………伊藤英介・齋藤裕理・坪倉岳志
- われらA級1年生
上畑由美子、村松朝子、村吉智恵子、水間那美、有村健二
- 百人一首を詠んで旅して−高砂市−……………………………北村ひろみ
- クロスワードパズル
- 平成10年度(下期)各地大会成績
- 昇段者
- (社)全日本かるた協会総会議事録
- 得点表
(個人的コメント)
名人戦の本文見出しは、「熱戦7時間余!大逆転で西郷新名人誕生!!」。西郷は第16期以来の2連敗3連勝による奪取。しかも史上最年少での名人位獲得。初挑戦での戴冠は種村に続き2人目。望月は3度目の防衛はならず、名人戦での連勝は11でストップ。
クイン戦の本文見出しは、「史上初通算11期!渡辺、大クインの道へ」。挑戦者の
中筋は12年ぶりの近江神宮の晴れ舞台。渡辺がストレートで防衛を重ねる。通算11期。
全国選抜大会の本文見出しは、「坪倉、華麗なる下克上」。望月は、準決勝で西郷をくだし、名人戦の雪辱を果たすも、坪倉に決勝で敗れる。
各会対抗団体戦の本文見出しは、「覇権、再び『都の西北』へ」。慶應は準決勝で
大阪暁会に敗れたものの三位決定戦で東京東会を制し第3位。
「定家賞」の提言はすばらしい。遠藤元名人は、こうした提言に将棋界を参考に
されることが多いが、その将棋界から女流棋士の第一人者の清水市代女流四冠(当時)
を招いての鼎談も、また、すばらしい企画である。将棋界ウォッチャーでもある
私としては、こういう企画は大歓迎である。
観戦者の立場から考える「名人戦・クイン戦」は、ある意味、全日協としての自己点
検・評価である。こうした確認作業も斯界の発展には大事なことだと思う。
得点表にみる慶應所属選手の名前は、上から順に次のとおり。
望月、大前、早川に安藤嘉晃。
大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
河上素子、戎井望、和久一彦。
第71回職域での慶應の成績は、A級4位。
編集後記によると、「われらA級1年生」は16回目の今回から、サブタイトルを「B級優勝・
準優勝して」と改めたことを報告。いままで「準優勝2回だから」と遠慮していた方、
迷わずどうぞということである。
また、三浦企画部長(編集長)、編集34年とのこと。三浦編集長なくして「かるた展望」なしの観あり。頭がさがります。
(H.Takano)
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