名人戦:61期〜70期


第61期

◎岸田諭(篠山) ○○●○ 春野健太郎(東大かるた会)

#春野選手は、西日本代表の準名人3度の三好選手を●○○で破り、近江神宮の畳に進出。35歳での初挑戦となった。一方、27歳の岸田名人13枚、17枚と連勝で好スタート。3回戦を6枚差で落とすも四回戦を9枚差で決め、2度目の防衛に成功。

第62期

◎川崎文義(福井渚会) ●○○○ 岸田諭(篠山)

#挑戦者決定戦で東大かるた会の田中生(なる)選手をくだした川崎選手、2度目の挑戦で名人位を獲得。福井渚会13回目の挑戦で悲願の初獲得となった。緒戦こそ12枚差で落とすが、その後2枚、2枚と僅差で制し、4回戦を14枚のタバで勝つ。27歳の新名人誕生。

第63期

◎川崎文義(福井渚) ○○○ 三好輝明(福井渚)

#福井渚会の同門対決。5枚差、14枚差、8枚差の3タテで川崎初防衛。名人戦の舞台4度目の三好の夢は叶わず。

第64期

◎川崎文義(福井渚) ●○●○○ 粂原圭太郎(京都大学かるた会)

#1回戦を8枚差で幸先よい勝利をあげ、2回戦は9枚差で落としたものの、3回戦を12枚差で制し、あと1勝でタイトル奪取と迫った粂原挑戦者であったが、川崎名人が4回戦6枚差、5回戦8枚差と連勝し、フルセットで2度目の防衛をはたす。

第65期

◎粂原圭太郎(京都大学かるた会) ○●○●○ 川崎文義(福井渚)

#前年度と同じカード。挑戦者が7枚差で初戦を取れば、名人が11枚差で2回戦を取る。3回戦は挑戦者が4枚差で取り、4回戦は名人が3枚差で取る。シーソーゲームを制したのは挑戦者の粂原。5回戦は11枚差。

第66期

◎粂原圭太郎(京都大学かるた会) ●●○○○ 岸田諭(篠山)

#復位を目指す岸田元名人が挑戦者決定戦で慶應の浜野に1勝1敗の後の運命戦を制し、挑戦者に名乗りをあげる。 初戦を1枚差、2回戦を3枚差と2連勝で復位に王手をかけるが、粂原名人が2枚差・5枚差・13枚差と3連勝で逆転初防衛を遂げる。

第67期

◎粂原圭太郎(京都大学かるた会) ○○○ 自見壮二朗(福岡)

#コロナ禍で一都三県に緊急事態宣言の出る中、九大1年のティーンエイジャーの初挑戦を十歳年上の名人が3枚・7枚・13枚と3タテで退け、3連覇達成。

第68期

◎川瀬将義(三島せせらぎ) ○●○○ 粂原圭太郎(京都大学かるた会)

#挑戦者決定戦で苦汁をなめてきた川瀬が満を持しての初挑戦で初戴冠。初戦を7枚差で制し、2回戦もリードを奪うも運命戦出自陣を抜かれる逆転負け。3戦目を4枚差でリーチをかけたあとの第4戦を運命戦で制す。 粂原の連覇は「3」でストップ。

第69期

◎川瀬将義(三島せせらぎ) ●○●○○ 粂原圭太郎(京都小倉)

#前名人の粂原が所属会を変えて、リターンマッチに臨む。1回戦と3回戦を7枚差で粂原が取り、2回戦を運命戦、4回戦を4枚差で川瀬が取り、フルセットとなる。 最終5回戦は運命戦となるも、川瀬が自陣を守り初防衛に成功。

第70期

◎川瀬将義(三島せせらぎ) ○○○ 堀本秋水(東京大学かるた会)

#前年はフルセット防衛の川瀬が、12枚差、3枚差、6枚差の3タテで東京大学からは3人目の挑戦者となった堀本を下す。


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Hitoshi Takano