○○ STEP 7 ○○

〜札を覚えよう(その6)〜


《 たこ  》

 五十枚の札を覚えたところで、中ダルミをしないよう頑張ってほしい。札を覚える項ば かりだが、札を全て覚えた後には、競技かるたのルールについての解説が待っている。

 すでに覚えた五十枚の札は、詠札・取札ともに別にわけてあることと思うので、まだ覚 えていない五十枚の詠札の中から、「た」の音(字)で始まる札と「こ」の音(字)で始 まる札とを探し出してほしい。次に、同様にまだ覚えていない五十枚の取札の中から、今 探し出した詠札に対応する札を探し出してほしい。「た」で始まる札も「こ」で始まる札 も、詠札とそれに対応する取札ともに六枚ずつ見つかった筈である。

 「た」の音(字)で始まる札を見てみよう。「たか」「たち」「たご」「たま」「た き」「たれ」と全て二字決まりである。他の五枚の札が詠まれて残り一枚になった時だけ 一字決まりになるが、それまではどの札も二字決まりである。この「た」札六枚は、二字 めを取って「かちごまきれ」と覚えると覚えやすい。では、詠札の決まり字と取札を対応 させてしっかり覚えよう。取札だけを見て、その札の決まり字が六枚とも言えるように なったら、「こ」で始まる札に進もう。

 「こ」で始まる札の決まり字を見ると「こころあ」「こころに」の四字決まりが二枚と 「これ」「この」「こぬ」「こひ」の二字決まり四枚から構成されていることがわかる。 「こ」の札は、二字めを取って「これのぬひ」と覚えるが、どれが二枚あったかわから なくなりそうな人は「ここれのぬひ」と覚えておけばよい。札の詠まれる順番を想定して 決まりの変化を追ってみよう。それが終わったら、取札を対応させて札を覚えよう。取札 だけを見て決まり字が言えるようになったら、このステップも終わりである。最後に、 「た」と「こ」の取札十二枚をよく切って、順番に決まり字を言ってみよう。全部言えた であろうか。

◇◇ 決まり字・下の句対照表 ◇◇

<たこ>


「たか」…… とやまのかすみたたすもあらなむ
「たき」……… なこそなかれてなほきこえけれ
「たご」………ふしのたかねにゆきはふりつつ
「たち」 ……… まつとしきかはいまかへりこむ
「たま」 ……… しのふることのよわりもそする
「たれ」 ……… まつもむかしのともならなくに
「こぬ」 ………やくやもしほのみもこかれつつ
「この」………もみちのにしきかみのまにまに
「こひ」 ………ひとしれすこそおもひそめしか
「これ」 ………しるもしらぬもあふさかのせき
「こころあ」 … おきまとわせるしらきくのはな
「こころに」…こひしかるへきよはのつきかな



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