かるた展望「第7号」目次

1972年7月1日
1972年7月10日発行


(個人的コメント)
 山下現全日協会長(2012年度現在)が、この年選手会会長に就任している。編集は仙台で担当したとのこと。名人戦は、遠藤VS山下。遠藤初戦敗戦のあとの3連勝で防衛。クィーン戦は山下VS沖で2勝1敗で沖が初戴冠。これまでクイーン戦と書かれてきたが、「イ」が小文字になっている。この後もクイーン戦の表記は、「クイン」を経て「クイーン」にもどったりと変遷していく。この号では、昭和30年の第1期名人戦から昭和46年の第17期名人戦と昭和32年の第1期クィーン戦から昭和46年の第15期クィーン戦までの歴史が記載されており、貴重な資料となっている。「王位戦・女王位戦の結末」という記事をみると、全日協と選手会の考えの相違などが見て取れる。
 「選手会員はこう考えている」は、アンケート集計結果という貴重な資料である。選手会の意気込みを感じる企画である。
 選手会総会の翌日に「都市対抗戦」が開催。東京2、静岡2、仙台、大阪、関西連合の7チームで、5名の個人戦3回により勝ち点を争うものだったと記載されている。静岡Aが優勝、2位仙台、3位東京Aとのこと。
 慶應の大会成績としては、石黒敦子、小和田宇一、河野次郎、河合雅孝、田中純一の名前が掲載されているが、A級入賞には慶應の名は出てこない。(敬称略)
(H.Takano)

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