かるた展望「第9号」目次

1975年1月6日印刷
1975年1月10日発行


(個人的コメント)
 この号では、第4号以来の目次が復活。そのまま利用できる。目次にはないが、「寄附者御芳名」や「会計報告」は掲載されている。
 名人戦は川瀬VS松川。クイン戦は沖VS平山。どちらも防衛。「昭和40年代のかるた界を振り返って」は、「特集」として組まれている。「かるた展望」創刊から第9号までの歩みと昭和40年代がかぶっていることが大きい。
 選手会主催の選抜大会が発足。得点制上位者と選手会推薦者8名によるトーナメントで、上位4名はシード。
 選手権大会の記事にページが割かれるようになり、トーナメント表も掲載。これで慶應から吉田真樹子、小椋真紀子の出場がわかる。
 富士高の歴史は前号に続く後編。前号では「かるた部4年のあゆみ」だったが、今号では「5年のあゆみ」に。この記事により、上昇ムードの当時の慶應かるた会の選手層を知ることができる。
 大会成績では、B級優勝に曽根明子、吉田真樹子、大前隆男、妹尾美技。その他、小和田宇一、大橋勝、落合欣一の名前がある。なによりも、A級優勝者(吉田、土屋裕史)が出ているのは画期的である。その他のA級入賞者は、小椋、大前、曽根。
 職域は、第23回がA級2位、第24回がA級優勝である。
 編集後記は、まるまる1ページ。全日協総会への問題提起や、選手会の声が全日協に反映されていないという声やら、熱い思いが伝わる。このころの選手会のメンバーが、現在の全日協の重鎮としてその当時の思いを運営に反映させている。
(H.Takano)

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