かるた展望「第10号」目次

---第10号記念特集号---

1976年1月20日印刷
1976年1月25日発行


(個人的コメント)
 10年の継続は、ひとつの節目。選手会10年の歩みということで記録に残している。こうして記録に残すことも、自己点検の一つのあり方だ。編集10年の座談会も、次の10年、20年への思いとともに、全日協の機関誌化への期待なども語られている。
 さて、名人戦は川瀬VS松川。川瀬、3勝1敗で防衛。クインは沖VS東野。沖の3連覇。
 異色大会として、全日本学生選手権と職域学生大会を紹介。大会の歴史とともに学生の熱い思いが語られている。歴史をこうした刊行物に記録として掲載することは、後世に語り継ぐ上で「かるた展望」の大きな使命でもあるだろう。
 学生選手権は、この時点で第9回。A級優勝者のうち慶應は、石黒、土屋、妹尾と3名の名前が紹介。
 職域学生大会も第26回までの歴史が、各回の短評とともに掲載。これも貴重な歴史である。慶應は土屋さんが原稿を書いている。早稲田、東北大、富士高、本宿小なども寄稿している。
 「ありし日を偲ぶ」のうちのお一方は、吉野会の黒川治男会長。この記事から同会長が塾員だったことがわかる。
 大会成績は、A級優勝者、入賞者は、前号に名前の出た吉田、妹尾、大前、大橋、土屋、曽根。B級以下では、落合欣一、一杉和弘、伊藤裕之、浦上静枝、鎌田良彦。
 名人戦の挑戦者決定戦は、12月7日開催で、森VS山下、2勝1敗で森が挑戦者に。クイン戦の挑戦者決定戦は、12月14日の開催で、吉田VS堀沢、2勝で吉田が挑戦者に。ついに慶應から挑戦者が出ることになった。この結果は次号ということになる。
(H.Takano)

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