かるた展望「第12号」目次
1983年8月25日印刷
1983年8月31日発行
- かるたの効能………………………………………………近江神宮宮司 横井時常
- 川瀬、松川を破る―昭和58年度名人位戦―
- 堀沢永世クイン連続7期防衛成功―昭和58年度クイン位戦―
- 今春の名人・クイン戦後々記……………………………………………………郷風
- 名人位に返り咲いて………………………………………大垣むらさき会 川瀬健男
- 永世クィーン考―徒然なるままに―………………………………………堀沢久美子
- 川瀬、9年振り3度目の優勝 第22回全日本選手権大会
- 底辺の拡大…………………………………………………………副会長 仙達 実
- かるた界夜話………………………………………………………副会長 深田郷風
- 「かるたの極限の速さに挑戦してみませんか」………………………盛野兼広(京都)
- 秀吉傳…………………………………………………………………………伊藤秀文
- 昭和58年度得点表
- 昭和58年度各地大会成績
- 歴代名人位・クイーン位・選手権者名
- 編集後記
(個人的コメント)
6年ぶりの「かるた展望」発刊。選手会発行は前号までで、今号からは「全日本かるた
協会の機関誌」としての発行である。再び、目次は消え、書き起こしとなる。
名人戦は、松川VS川瀬。ここまで、名人戦の舞台での松川VS川瀬は川瀬の2勝。
川瀬VS森は森の2勝。松川VS森は松川の2勝。いわゆる3すくみといわれていた。
結果、川瀬が3勝1敗で、3度目の対松川の名人戦を制した。
クイン戦の見出しでは、堀沢連続7期防衛とあるが、正確には7連覇の意味で、最初の期
は奪取なので、防衛としては6期連続防衛ということになる。初挑戦の山崎みゆきは、
ストレートで敗退。
全日協編集となった影響もあるのか、伊藤秀文会長による「秀吉傳」、深田郷風副会長
による「かるた界夜話」は、かるた界や全日協の歴史を若い世代が知る上での貴重な記事
となっている。
さて、得点制度が選手会時代と変わり、全日協の手で整備された。慶應の活躍について
は、これ以降は、A級については、原則として得点表に名前が掲載された選手を紹介する
こととしようと思う。得点上位から、牧野守邦、小飼伸一、種村貴史、原田玉緒、藤本
さつき、大前隆男、伊藤裕之、高野仁である。
名人戦の東日本予選の準決勝に、小飼、牧野、大前の3人が残ったのは特筆すべきだ
ろう。しかし、結果は準決勝で鶴谷に牧野が敗れ、決勝で小飼が敗れてしまった。
ただ、このとき、近い将来、慶應から挑戦者を出すという勢いを感じたのは私だけ
ではないだろう。
B級以下には、鈴木靖司、石岡和寿、山田鉄水の名前がある。
とにかく、この号の大会成績の中で、名前が載ったことが当時としては大変嬉し
かったことをよく覚えている。
職域は第39回で、A級とC級の3位に慶應の名が掲載されている。
(H.Takano)
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