かるた展望「第15号」目次
1986年8月20日印刷
1986年8月30日発行
- 時の流れと今後の課題……………………………………………………仙達 実
- 61年度名人戦・クイン戦
- 名人戦初防衛して…………………………………………………………種村貴史
- クイン戦連覇して…………………………………………………………北野律子
- 第25回全日本選手権
- 選手権に優勝して…………………………………………………………鶴田 究
- 第1回選抜大会を開催して………………………………………………松川英夫
- かるた界夜話(4)…………………………………………………………深田郷風
- 他人のかるたから学ぶ……………………………………………………三浦 博
- 全日本かるた協会競技規定の解説
- 大学かるた新時代…………………………………………………………早川裕章
- 宮城県かるた協会のこと……………………………………………………椿 威
- 愛媛県かるた協会の歴史と現状…………………………………………山本秋雄
- 特集「お手付」について
岸上すみれ、伊藤孝男、中筋規江、真次慶子、田畑謙、石沢直樹
- 特集「われらA級1年生」
竹見聖司、山本純子、志尾武章、大槻健造、山崎訓子、原口菜穂、
安原茂樹、秋山啓子、永野千秋
- 昭和61年度各地大会成績
- 昇段者
- 昭和61年度得点表
- 編集後記
(個人的コメント)
特集は「お手付」について、こういう特集が組まれるのはありがたい。もうひとつ
の特集は前号から始まった「われらA級1年生」。かるた界夜話も4回目となった。
また、競技規定の解説をこうして発表するのも、全日協の機関誌としての大事な役割で
あり、競技者にとってはありがたい話である。
名人戦の本文見出しは「種村名人位を防衛-慶応決戦、牧野及ばず-」ということで、
慶應の1年先輩である牧野が種村に挑戦するも3タテをくらって敗退。しかし、学生
会の同会決戦、しかも私にとっては、1年後輩の牧野と2年後輩の種村の名人戦。すごい
時代に慶應の現役学生でいたことに感慨を覚える。
クイン戦の本文見出しは「北野もクインを防衛」。2−1で岸上の挑戦を退ける。
このときの名人戦・クイン戦、記事は慶應の早川の筆。以降、「早川記」が何年も
「かるた展望」の冒頭の名人戦記事を飾る。
全日本選手権の本文見出しは「鶴田初優勝!!大旗九州へ渡る」。54名中、慶應
は9名出場。慶應は3回戦で全滅。鹿児島の鶴田が決勝で福井の山崎を敗り、優勝を
とげる。
さて、この年から選抜大会が始まる。選手会時代の選抜大会とは、異なるので、
第1回選抜大会ということで、明治神宮で開催。私も得点をもっていたので記念
すべき初回に出場することができた。優勝は名古屋の伊藤孝男。
得点表にみる慶應所属選手の名前は、上から順に次のとおり。
種村、大前、牧野、小飼真美、早川裕章、鈴木靖司、奥村始史、山田鉄水、
長谷川洋、小飼伸一、横溝祐司
名人戦東日本予選では、慶應は準々決勝に4名。今回は決勝に2名残る。東代表となった
牧野は、挑戦者決定戦で西代表の川瀬をくだし、挑戦権を獲得。慶應同士の名人戦となる。
大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
吉田正法、伊崎泰章、豊田昌三、定留尚之、西沢尚、長谷川聡子、
天野安郎、田辺左千子
第44回職域での慶應の成績は次のとおり。
A級3位。
第45回職域での慶應の成績は次のとおり。
A級優勝、B級優勝、C級準優勝。
編集後記によると、「今年も手薄な企画部の助っ人として種村名人、早川君(慶応)
を初めとした大学連盟の諸君に協力していただきました。」とあり、「彼等の人力に
負う事が大です。」とのこと。作業には、マンパワーが不可欠で、その点、学生は
融通がききやすいということもある。学生かるた会出身者としては、学生のマンパワー
がこうして評価されるのはうれしいことだ。
また、「B級優勝者の感想文は次号も予定しております。」とのこと。いよいよ、
シリーズ化。
(H.Takano)
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