かるた展望「第22号」目次

1993年9月25日印刷
1993年9月30日発行


(個人的コメント)
 巻頭言は、伊藤会長逝去のあとを受けた新木会長のメッセージ。
 名人戦の本文見出しは、「静かなる気迫、平田新名人誕生!」フルセットで平田が種村をやぶる。種村の連覇は8でストップ。早川の観戦記は力作。ただし、二つの集計表に数字の齟齬が見られる。校正のミスなのだろうか?
 クイン戦の本文見出しは、「渡辺、風格漂う通算5期」。渡辺VS山崎は5度目のクイン戦。渡辺は、初戦を落とすも2連勝して永世クインの資格を得る。
 全日本選手権の本文見出しは、「九州男児田端謙ついに選手権を制す!‐奇才岸上すみれ運命戦に散る‐」
 全国選抜大会の本文見出しは、「松川、二度目の選抜制覇」。50歳の誕生日を優勝で飾る。
 各会対抗団体戦の本文見出しは、「早稲田、悲願の初制覇!」。慶應は予選で敗退。九州・隼・慶應と勝点2で並ぶも、九州に2−1で勝利したものの勝数差1にて、ブロック1位を九州にさらわれる。東京東会との決勝を制した早稲田が初優勝。
   名人、クインや選手権者の原稿がないかわりに、この年はこの3人に選抜優勝者を加えた座談会が企画された。「今年度のトップ4にきく」の司会は、三浦企画部長。
 遠藤原稿は、将棋界のシステムなどを参考にしたチャレンジングな提案。私も、将棋界や囲碁界に学ぶことが多く、他の分野から学ぶことは大事なことだと考える。
 偲ぶほうでは、深田郷風十段ほか。深田十段は、私がかるたを始めたころの副会長である。伊藤会長と深田元副会長の逝去は、旧本部の建物の思い出とともに私の中の全日協のイメージを大きくかえるできごとであった。
 東大かるた会は十年を迎えての記事。初期に練習に寄せてもらったので、黒澤の原稿には懐かしさを感じる。東大かるた会所属者の名前が、数多く展望に掲載されているのを見ると成長著しい会のパワーを感じる。同じく十周年のさがみ野会。松林会長らしい記事だった。50歳をすぎてさがみ野会を始めた松林会長のエネルギーは、現在、50歳をこえた私としても見習いたいものである。
 得点表にみる慶應所属選手の名前は、上から順に次のとおり。
 望月、種村、小池、早川、大前、牧野。
 名人戦東日本予選には、慶應はベスト8に残れず。東代表石沢を西代表平田がやぶり、挑戦、そして名人位奪取。
 大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
 川端由布子、豊田昌三、小林賢治。
 第58回職域での慶應の成績は、A級6位。
 第59回職域での慶應の成績も、A級6位。首の皮1枚でA級に残留。
 編集後記によると、92ページというのは始まって以来とのこと。たしかに厚みを感じる。
(H.Takano)

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