かるた展望「第35号」目次

2002年6月26日印刷
2002年6月30日発行


(個人的コメント)
 巻頭言は、NHKの番組「にんげんドキュメント」の話。クイン自身の記事でも様子 がわかる。私も見ていたが、素晴らしい内容の番組であった。こういう番組が多く あれば、競技者の底辺拡大にも役立つと思う。
 名人戦、クイン戦の表記が、「平成〇年度」から「平成〇年、第△期」というように変更となった。また、いままで、一項目で「名人戦・クイン戦」とあったものが、それぞれ、一項目として目次にでるようになった。このほうがわかりやすい。
 名人戦の本文見出しは、「西郷、難敵を3−0で退け名人位V4達成」。名人と 挑戦者の立場をかえての西郷VS望月戦。雪辱を期していた望月は3連敗で、自身の 名人戦11連勝を抜かれる西郷の名人戦12連勝に貢献。早川18回目の名人戦の観戦記も 絶好調。名調子になってきた。
 クイン戦の本文見出しは、「渡辺連続11期クイン位獲得」。名人戦の見出しに比べる とシンプル。このシンプルさの影には大きな記録が記されている。それは、名人戦で 正木一郎名人が打ち立てた10連覇を1期上回ったということである。挑戦者は齊藤裕理。 フルセットでの渡辺クインの防衛は、11連覇で通算14期となった。この記録を みると最初の4期目の防衛で山崎みゆきに敗れたことが惜しまれる。それがなければ 15連覇となっていたからだ。しかし、勝負事に「もしも」はないが、あそこで敗れて 復活してこなかったら、この11連覇、通算14期の大記録は生まれなかったかも しれない。悔しさのバネの威力はとてつもなく大きかったように感じる。
 全国女流選手権の本文見出しは、「片瀬、女流2度目の優勝」。九州の玄関口、門司 での開催。小6楠木早紀(大分)が、渡辺永世クインと北野元クインをやぶる活躍で 準決勝進出。その楠木を降した片瀬(九州)が決勝で齊藤裕理(京都)を制して 女流選手権2度目の優勝。
 全国選抜大会の本文見出しは、「試練乗り越え、齊藤初タイトル!」。決勝で 春野謙太郎(東京大)に勝利し、選抜優勝。慶應からの出場は、第1回から連続17回目 となる早川のみ。
 各会対抗団体戦の本文見出しは、「伊勢原、歓喜の初優勝」。慶應は予選Dブロックで、 伊勢原に敗れ、予選ブロック2位で敗退。この予選の観戦記、なぜかDブロックのみ 観戦記事がない。残念。伊勢原は決勝で早稲田をくだし初優勝。
   大会登録システム「葉隠」は東京大学かるた会のシステム。人数がふえればIT化も 必要。こうした開発・工夫が斯界を発展させる。
 得点表にみる慶應所属選手の名前は、上から順に次のとおり。
 望月、安藤、早川、横溝、久保田直樹。
 久保田は、各地大会成績では「九州」と誤記されているが、得点表では間違いなく 記載。
 大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
 戎井、和久、折笠、伊藤史恵、冨田大蔵。慶應湘南藤沢からは、前田。
 第77回職域での慶應の成績は、4位以内がなく記載なし。
 編集後記によるとめざせ超A級は1編しか集まらず体裁の関係で次号送りに なったとのこと。ページ総数は80ページ。前号と比べると冊子の厚みの差は 歴然。
 年間成績による表彰制度の制定は、画期的。「かるた展望」発の遠藤提案が 実を結ぶ。最多大会参加賞の制定はすばらしい。こういう賞は選手の励みになる と思う。慶應からは、望月が最高勝率賞と連勝賞を受賞。
 なお、今までは浅草で印刷していた「かるた展望」は、三浦印刷所の引っ越しにより、千葉県佐倉市での印刷になった。
(H.Takano)

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