かるた展望「第62号」目次

2015年12月22日印刷
2015年12月25日発行


(個人的コメント)
 巻頭言は鶴谷副会長。クイーン戦の歴史をショートに語り、近江神宮での開催が昭和44年から定まったことなどを紹介。マスコミでの取り上げの歴史を紹介し、衛星放送のライブやドラマ化や漫画についても言及。さすがに協会の広報担当経験者の視点である。そして、最後は年々増加する出場者数への対応といった運営側の課題を提示。たしかに関わるものの一人として「体制づくり」の重要性の提言は身に染みる。
 さて、全日本選手権の本文見出しは、「川上、三度目の正直、初の選手権制覇!」。4月19日の開催の今大会は、山下会長が全日本かるた協会会長を勇退する前の大会であり、会長の所属会である大阪暁会の選手に優勝旗を渡すことができたということで記事で締められている。慶應からは都築慶介が出場するも残念ながら一没。気になる記事は「内川、北野嘉、鶴田究、渡辺令と言った50歳超の”大物”ベテラン選手が厳しいかるたを見せ、いずれも初戦を突破している。」というもの。私も年齢的にはこの4人の中間に位置する”小物”選手であるが、同世代の頑張りをみると、自分もなんとかしなければと思うのである。
 名人戦予選の記事の見出しは「東は初代表田中、西は強豪川崎」である。東は史上最多の71名、西は45名の出場。名人戦東代表は、田中生(東大かるた会)、西代表は川崎文義(福井渚会)。  クイーン戦予選は「東は若手石谷、西は本命本多恭」との見出し。東は37名、西は48名の出場。東代表は石谷あさひ(法政大学かるた会)、西代表は本多恭子(大津あきのた会)。
 慶應勢は、名人戦予選に山中、濵野、小林亮、望月らが出場。望月と山中が4位。
 挑戦者決定戦を制したのは、川崎と本多ということで、どちらも西日本代表がコマを進めた。なお、会場は、初めて三重県さいくうの平安の杜正殿が使用された。
 高校選手権大会の本文見出しは、「東京・暁星高、楽々と8連覇を達成!」。史上最多の53校の参加。地区予選を含むと実に273校に及ぶ。準決勝を白鴎に4−1で勝利し、決勝は浜松北に5−0で勝利した暁星高が8連覇という結果になった。史上最多連覇の富士高の10連覇まであと2つである。願わくは、来年は「楽々」などと見出しに書かれぬよう他高の奮起を期待する。
 その他、点字百人一首の紹介やねんりんピック参加者へのアンケート結果(中高年かるた競技者たちの元気の秘訣は?)など、意欲的な記事があった。一応、私も中高年競技者の一人なので興味のあるアンケート結果であった。
 外国人の札覚えの紹介も、興味深い内容であった。私も外国人と競技かるたを通じての交流があるので、参考になる記事であった。 
 資格用A級得点表に記載の慶應所属の選手は次のとおり。
浜野(濵野)希望、望月、山中。
 大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
 田中友啓、高松諒、石川敬也、佐竹寛、福永佳菜子、城えりか、高木光佑、西尾蒔紀、鈴木みのり。  慶應湘南藤沢では、高3のYT。
 第102回職域での慶應の成績は、D級(5)で慶應湘南藤沢中高等部が2位。
 編集後記によると、津久井企画部長が編集に加わったとのこと、三浦編集長も心強いことだろう。アンケートで「かるた展望」が確実に読まれていると知り、編集長もほっとした模様である。「A級一年生」推しは、以前私も書いている。本当にこの企画は大事にしてほしいと願っている。
(H.Takano)

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