かるた展望「第64号」目次

2016年12月22日印刷
2016年12月25日発行


(個人的コメント)
 巻頭言は椿専務理事。「文化」という切り口で、「今後の全日本かるた協会の取り組み如何にかかっていると思います。」との決意表明。
 さて、全日本選手権の本文見出しは、「山下恵令四度目の優勝果たす!」。慶應から出場した浜野希望が準優勝と健闘。
 名人戦予選の記事の見出しは「東は新進気鋭の坪井、西は強豪三好」である。東は75名、西は41名の出場。名人戦東代表は、坪井寛行(東大かるた会)、西代表は三好輝明(福井渚会)。  クイーン戦予選は「東は本命山下、西は若手筆頭鶴田」との見出し。東は45名、西は51名の出場。東代表は山下恵令(東京明静会)、西代表は鶴田紗恵(九州かるた会)。
 慶應勢は、元名人の望月は二回戦敗退、選手権準優勝の浜野が四回戦敗退とふるわず。
 高校選手権大会の本文見出しは、「東京・暁星高、堂々の9連覇を達成!」。サブタイトルに「大会タイ記録の10連覇も目前・56校が参加」。準決勝を高岡高に5−0で勝利し、決勝は中津南高にに3−2で勝利した暁星高が9連覇という結果になった。史上最多連覇の富士高の10連覇まであと1つである。3位決定戦は地元滋賀県の膳所高が高岡高に3−2で勝利した。
 「法人化20周年記念講演会」は内容の面白さはもちろん、法人化20周年という感慨もひとしおである。
 外国ネタも最近ではレギュラー記事といえるが、15年という記事も感慨ひとしおである。私の英語のホームページを読んでくれているインド人のことも記事にちょこっとでている。 
 その他、テレビで取り上げられることも多い昨今の流れの中で、番組の裏話も出演者として記事にしてくれたことも読者として興味深い。前号に引き続き、全日協の企画部編集委員会の積極的な編集方針による記事の数々も読者としては非常によいと考えている。
 なかでも、職域学生大会について実行委員長の高頭氏がまとめた記事は、同大会の歴史を振り返る上でも意義のある内容である。学生時代から出場し、現在職域のチームとして出場している私にとっては、嬉しい限りである。現在は学校単位のチームが多くを占め、12チームしか出ていない職域チームのメンバーとして頑張っていきたいと思う。学生時代、正木永世名人が「学生は卒業したら職場のチームで出場してください」と講評の最後に話をされていたことを思い出す。
 連盟の発足は1962年12月、第1回大会は翌年1月に12チームで全日協本部3階でトーナメント方式で開催されたことも紹介されている。B級ができたのは第3回大会から、第30回からはC級が設置、第47回でD級、第59回からE級新設という歴史も記述されている。第93回から級分けの再構築、第100回からの夏にD、春にABCと実施の分離など、記憶に新しいところである。ちなみに直近の103回は120チームというのであるから、大会の代名詞である「職域」のチームはその1割にすぎないのである。「職域」チームの灯は絶やしてはならないのである。あらためて、我々「慶應義塾教職員チーム」の存在意義を認識させてくれた記事であった。
 資格用A級得点表に記載の慶應所属の選手は次のとおり。
 浜野希望、石川敬也、望月仁弘、都築慶介、山中裕貴。
 大会成績にみるB級以下の慶應所属選手の名前は次のとおり。
 宮嶋太智、岡部圭吾、岡本知紗、小山諒子。
 昇段者のリストの中の上記以外の慶應所属選手は、西尾蒔紀、江守徹、水出海斗、山田悠司。慶應湘南藤沢では、中3のYU、TO。  慶應湘南藤沢では、高2のNT、高1のHI、AO。
 第103回職域での慶應の成績は、D級(4)で慶應湘南藤沢中高等部が2位。
 編集後記によると、企画部で編集が行われるようになって2号目ということで、協会のホームページに企画部の欄を設けて、読者からの忌憚のない意見をお願いしたいということが紹介されていた。これからが楽しみである。
(H.Takano)

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