かるた展望「第72号」目次

2020年12月16日印刷
2020年12月21日発行


(個人的コメント)
 今年のこの号は、コロナ禍での試合の中止で、刊行されるのか、されたとしても薄いものにしかならないのではと心配していたが、 無事に刊行されおくられてきたので、まずはホッとした。
 巻頭言は椿専務理事。もちろん、話題は「コロナ禍におけるかるた界」の状況について。
 名人戦・クイーン戦の東西それぞれの予選の出場者数は、今回は各16名に絞られた。  名人戦予選の本文見出しは、「川瀬・自見が名人戦初挑戦を懸けて挑戦者決定戦へ」。 慶應勢は1回戦で東が川瀬に敗退。準々決勝で昨年の東代表の浜野が川瀬に敗退。昨年のリベンジを受けることになった。 望月仁弘元名人が望月晋太郎に敗退。望月対戦を制せなかった。
 クイーン戦予選の本文見出しは、「高橋・山添の二名が東西代表に」。慶應勢は矢野が準決勝で高橋に敗退。
慶應勢は東西ともに結果として代表になった選手に敗れたわけだが、自明の理として代表になった選手に勝たねば、自身が代表にはなれない。
 追悼は2名だが、門田耕作氏は、私と同世代の選手で、学生時代に手合わせしている選手であり、その早いご逝去を惜しむばかりである。
 「みんなの好きな歌ランキング」のベスト10をみると1位の本命と思っていた「ちは」が4位と意外な結果。1位は「せ」であった。 9位に「きみがためを」が入っているところをみると、取りやすさだけが評価基準でないことがわかる。ちなみに100位は1票のみの「おほけ」とのこと。  大会再開の顛末記は、コロナ禍における運営について参考になる記事だと思う。
 アプリの紹介やユーチューバーの座談会は、インターネットネイティブの世代が、かるた界の主流であることの証左のような記事である。 競技かるたONLINEの記事も、コロナ禍とインターネット&デジタル時代を象徴する記事と言えるだろう。 「かるた展望」もネット配信の時代が来るのだろうか。
 「ロシアよりかるたへの愛をこめて」では、サンクトペテルブルク競技かるた倶楽部とモスクワかるた会を紹介。 私のところにもロシア人からの質問がメールでくることがあるが、海外での発展は嬉しい記事である。
 かるた界北から南からは、大学かるた会が4大学紹介されている。北海道大学かるた会、同志社大学かるた会、九州大学百人一首愛好会(QHF)と、慶應かるた会である。
   読手テキスト改訂については、重要な記事である。従来の「4・3・1・5方式」から「5・3・1・6方式」となった。 後者のほうが実態に近いということなので、今までの読みの感覚を変えずによさそうなので安心している。
 その他の盛沢山の記事については、特にコメントはいれませんので、目次のタイトルからご想像いただきたい。
 資格用A級得点表に記載の慶應所属の選手は次のとおり(得点順)。
浜野希望、松浦由、矢野杏奈、山中裕貴、石川敬也、東友則。
 上記に名前のない昇段者のリストでは、吉川夏央、石川裕望、田中智子、千葉美紗紀、江守徹、山瀬裕人、坂倉彩香、佐藤春郁、菅野美琴、清澤禎紀、堀本裕仁、土屋暢彦(以上参段)。 安達三奈美、河野言葉、黒田雄太、鈴木悠葵、大野杏夏、沢村亮太、倉持ひかり、磯部里帆、高橋慶多、坪井恵莉、大野樹、原山佳之、井上未由希(以上弐段)。 飯田紡、濱野謙佑、藤井小夏、高橋磨秀、青木麻衣、乙子智(以上初段)。
級位と段位の区分改訂により、昇段者が多い。(一社)全日本かるた協会も登録申請料での一時的増収となる。総会議事録にもこの増収の件は報告されている。
 編集後記では、コロナ禍の中でも「かるた展望」の編集に若手が参加し始めていることが紹介されている。嬉しいことだ。 年配者のニーズと若手のニーズをうまく融合させてバランスのいい編集を期待している。
(H.Takano)

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