かるた展望「第78号」目次
2024年2月16日印刷
2024年2月27日発行
(個人的コメント)
巻頭言は、鶴谷副会長。「かるた道」についてということで「礼に始まり礼に終わる」ことを書かれている。
最近、小学生の初心者と取る機会が増えたので、まずは、このことを大事にしたいと自分自身実感している。
名人戦の見出しは、「川瀬、三期目の名人へ」。
クイーン戦の見出しは、「井上、クイーン位初獲得」。
名人の声、クイーンの声ということでの、インタビュー形式の記事は昨年からの継続。
この形式は良いので、定番になるとよいと思う。
挑戦者決定戦にも、見出しはほしいところである。
名人戦東日本・西日本予選の見出しは、「錬の堀本VS匠の三好 いざ決戦へ」。
東日本では、慶應からは、■(山冠に品)田(イワタ)・宮崎が出場。■田は準々決勝進出、宮崎は準決勝進出。
西日本では、慶應職員で大津あきのた会所属の浜野が準決勝進出。
クイーン戦東日本・西日本予選の見出しは、「井上・石田が、夢の舞台へ」。
慶應からは松浦と西牧が出場。
高校選手権の見出しは、「関東第一高、昨年の雪辱を果たす優勝―プレッシャーを力に変えて悲願達成―」。
慶應義塾湘南藤沢は、3度目の出場で初の初戦突破。
関東一高の顧問の三原先生の「高校選手権初優勝」の寄稿は興味深く読ませていただいた。
全国中学生選手権大会の記事、全日本大学かるた選手権大会の記事、中高大の全国大会は夏の風物詩。
大学選手権3連覇の慶應からは、宮崎が「大学選手権をふりかえって」の寄稿。後輩たちの活躍に拍手。
小学生団体戦の記録は、滝野川かるた会の層の厚さが際立つ。
国民文化祭・いしかわ2023の見出しは「東京が連覇」。
ねんりんぴっくの報告は、定年退職をむかえる年齢となった私には興味深い。
イベントレポート「棋士と競技かるた」は、将棋好きの立場でも楽しい記事である。
高校選手権のNHKの番組の記事としてのメイキングルポ「かるたとは、そういうもの」は、
番組を見ているとさらに興味深い記事となる。
「名勝負を振り返る」は第4回。種村永世名人の学生時代を思い出し、
松川永世名人と対戦させていただいたことなどを思い出しながら読ませていただいた。
技術論も読んでいて参考になる。「学生時代の種村永世名人と練習仲間」という写真が掲載されていたが、
右下に私も写っている。
専任読手の五味さんのお話しは、同年代だけに大会で対戦した昔を思い出しながら懐かしく読ませていただいた。
「大河ドラマ「光る君へ」と百人一首」の記事があるが、現在、ドラマを毎週しっかりと視聴している。
「一般会ならではの取り組みに挑戦する〜杉並かるた会〜」「福岡県内における登録会再編について」
「団体戦オーダー提出のオンライン化」の記事は、かるた人口の増えた現在の課題と対応について、
非常に参考になる記事だと思った。
「東京大学かるた会創立40周年記念大会を終えて」は、創立からしばらくの間、練習にいかせてもらったころを思い出した。
大学かるた界への「東大かるた会」の参入とその後の隆盛は、振り返るとかるた界全体に大きなインパクトを与えたできごとだと感じている。
西郷永世名人の「ルールとマナーを考える(6)」は、私も常々考えている問題が見事に言語化されていた。
「セイム」については、セイムなら相手の取りとすべきではないかという問題提起をする選手がいることを思い出した。
竹中さんの「かるた雑談『抽選漏れは悲しい』」は、同年代の経験から言っても、誠に共感。
寄稿の「D級・E級大会の実質的な『地方大会』化を考える」は、慶應の後輩の記事である。
日頃から練習相手になっている選手なので、持論はよく聞いている。私も特に共感するのは、かつて所属していた選手の「里帰り」出場についてである。
地方活性化の観点からも、せめて、この点は例外的に主催者判断で許可できないものだろうか。
ただ、本人が書いているとおり、昇級を目指すモチベーションにして、筆者本人の昇級を願うものである。
稽古相手の私も、その目標のために力を貸したいと思う。
大会成績のコーナーには、B級以下にも慶應の選手見ることができた。
高見澤、北崎、堀内、安部田、青山の名前が掲載されている。慶應湘南藤沢からI、K、K。
昇段者のほうは、上記以外で慶應からは、石井、本郷、吉崎、阪口、三浦、瀧田、長谷川、申、三石、前田、平田。慶應湘南藤沢からは、M、Y、I、Y、T、O、S。
いつもながら、編集の皆さんのご努力に感謝いたしたい。
(H.Takano)
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