愛国百人一首
鹿持雅澄
大君の宮敷きましし橿原の
うねびの山の古おもほゆ
<愛国百人一首における決まり字>
オオキミノミヤ(8字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
オ音20枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
神武天皇の橿原の宮での即位をふまえた歌である。
磐余彦命が神武天皇として即位された橿原の宮のある畝傍山の遠い昔が思われることである。
橿原宮での神武帝即位の話を知っていれば、歌意は自ずから明らかであろう。
<コメント>
土佐の生まれ。姓は藤原で、通称は源太、のちに藤太と改める。号は、古義軒、古義堂。祖先は
飛鳥井氏という。鹿持村に住むようになり地名を氏とした。
幼いときは病弱で学を好まなかったが、年十七八で発奮し、大いに学んだ。漢籍、国学には師は
あるが、ほぼ独学で自ら得たといえる。著作は「万葉集古義」が有名である。
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2008年6月4日 HITOSHI TAKANO