競技かるたとしての愛国百人一首
毎日新聞社刊「定本愛国百人一首解説」(昭和17年)の「緒論」の終わりのほうに次のような記載がある。
「愛国百人一首」は、かるたとしての小倉百人一首を聨想せしむるところのある物である。或は聨想といふよりも、それに代らしめようとして選定した物と解する人があるかも知れぬとまでに思はせもする。
「愛国百人一首」は、屡々繰返したが如く、現在及び将来に対して、和歌を通しての指導精神を示さうとして。古来の愛国歌を選定したもので、かるたの資料としての物ではない。しかし一度び選定した以上、それが一般に流布し、浸染し、精神的感化の大いならんことを望んでゐることは云ふまでもない。その方法の一つとして、これがかるたとなることも、固より喜ばしいことである。
というわけで、「かるた」として、競技かるたとして愛国百人一首を見た場合の決まり字や音別の枚数を調べてみた。
リンクがはってあるのは、解説をつけた歌である。リンクをクリックしてお読みいただきたい。
<決まり字別枚数>
- 一字決まり: 6枚
- 二字決まり:37枚
- 三字決まり:23枚
- 四字決まり: 4枚
- 五字決まり: 8枚
- 六字決まり:13枚
- 七字決まり: 3枚
- 十三字決まり:6枚
<初音別枚数>
- 一枚:ニユウタイム
- 二枚:ハクシ
- 三枚:マワスイトフ
- 四枚:チ
- 五枚:モヤ
- 六枚:ミ
- 八枚:カ
- 十枚:キ
- 十二枚:ア
- 二十枚:オ
<決まり字紹介>
(ア)
アオウ
アオグ
アオニ
アシハ
アシヒ
アマザ
アマノ
アメツ
アメノ
アジ
アタ
アラ
(イ)
イノチオ
イノチヨ
イワ
(ウ)
ウ
(オ)
オオキミニ
オオキミノタ
オオキミノミコトカシコミイ
オオキミノミコトカシコミオ
オオキミノミタテトナリテシ
オオキミノミタテトナリテス
オオキミノミニ
オオキミノミハ
オオキミノミヤ
オオキミワ
オオギ
オオミタ
オオミヤ
オオヤマト
オオヤマノ
オキ
オク
オト
オノ
オモ
(カ)
カエ
カキ
カギ
カグ
カケ
カシ
カタ
カラ
(キ)
キミオ
キミガタメイ
キミガタメハ
キミガヨオ
キミガヨニ
キミガヨワイ
キミガヨワチ
キミガヨワツ
キミガヨワマ
キョ
(ク)
クモリナキツ
クモリナキミ
(シ)
シキ
シヅ
(ス)
スメガ
スメロ
スエ
(タ)
タ
(チ)
チハ
チヨフ
チヨロ
チョ
(ト)
トオ
トリノ
トリハ
(ニ)
ニ
(ハ)
ハツ
ハル
(ヒ)
ヒ
(フ)
フジ
フミ
フル
(マ)
マケ
マスラオガ
マスラオノ
(ミ)
ミヤバ
ミヤマ
ミカ
ミタ
ミチ
ミワ
(ム)
ム
(モ)
モノノフノウ
モノノフノカ
モノノフノタ
モノノフノヤ
モロ
(ヤ)
ヤスミシシワガオオキミノオ
ヤスミシシワガオオキミノシ
ヤマノ
ヤマワ
ヤツ
(ユ)
ユ
(ワ)
ワガク
ワガセ
ワレ
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