愛国百人一首

平賀元義

武夫のたけきかがみと天の原
   あふぎ尊め丈夫のとも


<愛国百人一首における決まり字>
モノノフノタ(6字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
モ音5枚中の1
<歌意・鑑賞>
 「たけきかがみと」、「かがみ」は「鑑」、勇ましい手本としての意。「天の原」は「あふぎ」を 引き出すための有心の序。楠木正成公の神霊がいる天の空を仰ぐ意味。「丈夫のとも」は人々に 「伴よ」と呼びかけているのだが、「よ」は省略されている。
 勇ましい武士の手本として(大楠公の神霊のいる)空を仰ぐように崇め尊めよ、丈夫達よ!
<コメント>
 備前の人。33歳で脱藩後、備前・備中・備後、美作、因幡、出雲、讃岐、播磨の国を放浪する。 京都へも二度上京。江戸に出ることも望んでいたが果たせなかった。独学で古学を学ぶ。慶應元年 12月28日、路傍の溝に落ちて凍死したという。66歳。
 「出雲風土記考」や「美作神社考」、「山陽道名所考」などを著す。

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2008年6月9日  HITOSHI TAKANO