愛国百人一首

源致雄

命をばかろきになして武士の
   道よりおもき道あらめやは


<愛国百人一首における決まり字>
イノチオ(4字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
イ音3枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
 「軽き」と「重き」を対照的に使っているのが技巧といえるだろう。意味は平易である。
 武士たるものの命は捨てて惜しまない軽いものと為してはいるが、武士たるものが重く 考えなければならないものは、武士としての道である。世に武士道よりも重いものはない。
<コメント>
 源氏の武士で五位ということ以外は伝不詳。
 武士の本懐を詠んだ歌は、古くからある。この一首は「武士道」の重さをうたっている。

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2008年6月4日  HITOSHI TAKANO