愛国百人一首

多治比鷹主

唐國に往き足らはして帰り来む
   ますら武雄に御酒たてまつる


<愛国百人一首における決まり字>
カラ(2字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
カ音8枚中の1
<歌意・鑑賞>
 唐の国へ行き、十分に任務をつくして帰って来られるでありましょうますら武雄に御酒(みき)を 差し上げます。
 遣唐副使として旅立つ大伴胡麻呂を大伴古慈悲の家で送別する際に詠んだ歌である。
<コメント>
 この歌の5年後、天平宝字元(757)年、藤原仲麻呂を排斥しようとした一党の中に鷹主の 名がある。この件で、胡麻呂は杖下に死す。
 鷹主については父祖は不詳であるが、胡麻呂との交流は深いものがあったようだ。

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2008年5月31日  HITOSHI TAKANO