愛国百人一首
藤原為定
限なき恵を四方にしき島の
大和島根は今さかゆなり
<愛国百人一首における決まり字>
カギ(2字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
カ音8枚中の1
<歌意・鑑賞>
歌意は平易。「しき島の」は「大和」の枕詞であるが、ここでは、恵みをしくという意味の掛詞
でもある。四方は「よも」と読む。
大君の恵みは限りなく四方の海、四方の国々に行き渡っている。その大君のしろしめす
日本列島は、ただいま真っ盛りに栄えているのである。
<コメント>
権大納言為世の孫、為道の子で、叔父の為教に養われた。為定は、後光厳院により勅撰集の撰を命じら
れる。これが「新千載和歌集」である。
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2008年6月1日 HITOSHI TAKANO