天智天皇

秋の田の刈り穂の庵の苫をあらみ
   我が衣手は露に濡れつつ


決まり字:アキノ(三字決まリ)
 歌もしくは詠み人、またはそれにまつわる話や関連するカルタの話などを百人分 おいおい紹介していこうと思う。
 小倉百人一首のページで、作者名にリンクのはられているものが、紹介済みという ことになる。気がむいたらと作成ということで、すべてにリンクがはられるまでに どれだけかかるかわからないが、いつのまにかふえているという感覚でご覧いただ ければと思う。

 なお、リンク先をクリックしたときに「文字化け」していたら、画面上部のツール バーの「表示」から、Netscapeの場合は「文字コード」をIEの場合は「エンコード」 を選択して、コードを他のものに選択しなおしていただきたい。

 作者は、大化改新で有名な中大兄皇子。即位して天智天皇。大津に都を築き、 遷都した。弟の大海人皇子(天武天皇)に嫁がせた娘である「持統天皇」も百人一首 に採られている。
 万葉集に「秋田刈る仮庵を作り我が居れば衣手寒く露ぞ置きにける」 (よみ人知らず)の歌があるが、改められて後撰集に天智御製として採られた。 農民の苦労を理解する理想的帝王像を求めたものであろうか。

 さて、冒頭の「秋の田の」は、歌の初句をタイトルにした小説をご紹介しよう。

かるた小説「秋の田の」


 では、今後も、よろしくお付き合いください。

<参照> 光孝天皇「君がため春の野にいでて若菜つむ、、、」


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2008年02月  HITOSHI TAKANO