愛国百人一首

津田愛之助

大君の御楯となりて捨つる身と
   思へば軽き我が命かな


<愛国百人一首における決まり字>
オオキミノミタテトナリテス(13字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
オ音20枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
 鈴木重胤の歌と出だし12文字は同じである。歌意は 平易である。
 大君の守りの盾となって捨てるであろうこの身であると思えば、私の命など惜しくないものだ。
 「軽き」は、軽重の軽いではなく、「惜しくない」という意味に理解するのがよいだろう。「かな」 は、感嘆の助詞。
<コメント>
 肥前の生まれ、対馬藩士で名を政信という。元治元(1864)年、長州藩の忠勇隊に参加して 蛤御門の変(禁門の変)において、鷹司邸外で戦死する。この時18歳。
 決して軽くはない命の重さであったはずだ。

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2008年6月1日  HITOSHI TAKANO