愛国百人一首

森迫親正

いのちより名こそ惜しけれ武士の
   道にかふべき道しなければ


<愛国百人一首における決まり字>
イノチヨ(4字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
イ音3枚中の1
<歌意・鑑賞>
 自分の命は惜しむべきであるが、それよりもなお惜しむべきは自分の名である。自分は武士の 道を歩んでここまできた。この道に外れては進むべき道はない。この道を進めば命はないし、この 道にはずれれば命は助かるが、自分の名はなくなってしまう。自分は命よりも名を惜しむ。した がって、武士の道に外れずに命を失うという道を歩むのである。
<コメント>
 豊後の人。戦場で、打ち取られた17歳の若武者の小鍬形三本菖蒲の兜についていた短冊が この歌であった。大友義鎮の配下の大将佐伯惟教に仕え、豊後合志常陸介攻めに従軍し、敵の 首を取る活躍もしたが、自身も打ち取られてしまう。名は森迫三十郎親正。「もりぜきさんじゅうろう ちかまさ」と読む。
 この歌のとおり覚悟があったのであろう。17歳でそこまで覚悟させたその思いは何であった のだろう。
 作者の若さでいえば、津田愛之介の18歳よりも若い。 愛国百人一首中の最年少である。

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2008年6月10日  HITOSHI TAKANO