愛国百人一首

柿本人麻呂

大君は神にしませば天雲の
   雷の上にいほりせるかも


<愛国百人一首における決まり字>
オオキミワ(5字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
オ音20枚のうちの1枚
<歌意・鑑賞>
 持統天皇が明日香村の雷丘に御出遊した時の歌といわれる。「天雲の」は「雷」の枕詞。 「庵せるかも」の庵は行宮である。
 地名として鑑賞するよりも、神として雷の上に存るようなイメージでとらえたほうが雄大な 感じがする。
<コメント>
 柿本人麻呂は、行幸の際に付き従って詠んだ皇室奉賛の歌や、草壁皇太子を悼む歌などを 詠んでおり、その他の多くの歌もあるが、宮廷歌人としての側面も強いことを伺わせる。

 とりあえずは、愛国百人一首の中でも小倉百人一首にも撰ばれている作者11名について、一言を 記して作者名からリンクをはることにした。その後、増えるかどうかは未定である。

 参考にしたのは、毎日新聞社昭和18年発行の「定本愛国百人一首解説」(日本文学報国会編)で ある。
 以下に同書に記載されている選定委員を紹介しておこう。
・佐佐木信綱
・尾上柴舟
・太田水穂
・窪田空穂
・齋藤 瀏
・齋藤茂吉
・川田 順
・吉植庄亮
・折口信夫
・松村英一
・土屋文明

 結局、当初の11リンクから増えることになった。作者についての記述は、上掲書のほか、角川書店の「日本史辞典」なども参考にした。
☆☆☆ 同じ作者の小倉百人一首の歌の紹介 ☆☆☆

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2008年5月8日(22日改)  HITOSHI TAKANO