愛国百人一首

児島草臣

しづたまき数ならぬ身も時を得て
   天皇がみ為に死なむとぞ思ふ


<愛国百人一首における決まり字>
シズ(2字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
シ音2枚中の1
<歌意・鑑賞>
 「しづたまき」は、「賤しき」とか「数ならぬ」という語への枕詞である。
 人の数にも入らない我が身ではあるが、大事の時を待ち得たならば、その時こそ 天皇(きみ)の為に一命をささげる覚悟である。
<コメント>
 宇都宮の商家の出身。幼くして江戸に出て藤田東湖に学ぶ。 安藤対馬守襲撃を企てるも坂下門外の要撃は失敗に終わる。捕縛され獄中にて没。享年26。
 草臣の母の歌。
 「すめらぎに身は捧げんと思へども世に甲斐なきは女なりけり」

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2008年5月31日  HITOSHI TAKANO