愛国百人一首

源頼政

み山木のその梢とも見えざりし
   桜は花にあらはれにけり


<愛国百人一首における決まり字>
ミヤマ(3字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
ミ音6枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
 山深く様々な木が繁っているその中で、桜の木といっても特に目立つわけではないが、春になれば 梢から色がかわり、時を経ずして花が開き、爛漫と咲き満ちて、他の木とは明確に異なる色をみなぎ らせる。まさに、桜は花によって現れるのである。
<コメント>
 二条院讃岐の父親で歌人として有名。大江山の鬼退治の源頼光の 玄孫にあたり、自身も鵺(ぬえ)退治で有名。従三位の位であったので、源三位頼政と呼ばれる。 さらには、治承3(1179)年に出家し、三位入道とも呼ばれる。
 平家全盛にあって、源氏の命脈を保っていたが、治承4(1180)年以仁王の令旨を奉じて 老齢の身で平家打倒に立ち上がる。この挙兵は、平家に鎮圧され、宇治で自刃するが、この挙兵 をきっかけに平家打倒の機運が高まり、壇ノ浦での平家の滅亡につながっていくことになる。

 これで愛国百人一首は25リンク目となった。四分の一の解説をしたこととなる。
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2008年5月20日  HITOSHI TAKANO