<百人秀歌>


清原深養父

夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
   くものいづに月やどるらむ


 「くものいづに」(一首)→「くものいづに」(秀歌)の一字の 違いである。
 辞書で引くと、漢字で書けばどちらも「何処」なのだが、「いづく」は、「いづこ」の 古い形と記されている。「く」は場所を表す接尾語である。
 一方、「いづこ」は、不定称の指示代名詞とあり、「いづく」「いどこ」とも、と書かれて いるのである。

 この歌の思い出といえば、小倉百人一首の英訳は行われているが、訳ではなく、音を 英語に置き換えて、紹介しようという試みというので、取り上げられていたのを思い出す。 ローマ字で記すのでもなく、たしか「夏」は「Nuts」というように音の近い英単語に 置き換えていくということで紹介されていた。
 すごい斬新な試みだと感心した覚えがある。海外普及を考えた場合、このような工夫も 重要なのではあるまいか。
 しかし、海外普及の王道は、競技の面白さを知ってもらって、そのために日本語を覚えて もらうという方法にあるのではないかとも考えさせられる試みでもある。

 海外で、日本語を母国語としない人たちに普及している方々がいるが、その活動には 頭がさがる思いである。

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2008年6月6日  HITOSHI TAKANO