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第19回 慶應義塾職員名人戦

〜ニューフェース登場〜

Hitoshi Takano Sep/2024

 2024年9月14日(土曜日)、天気は「晴」。  9月半ばだが、30度超で施設の冷房運転を依頼するも、全然聞かずに汗がしたたりおちる環境であった。
 今回の目玉は、H七段の5連覇、すなわち職員永世名人位獲得なるかという点である。ストップH七段の期待は初参加のTTCK(鶴岡タウンキャンパス)所属のS六段にかかる。 新参加者もあり、過去最多出場者数の6人となる予定であった。
 しかし、体調不良でE三段の欠場が決まり、結局は最多タイの5人によるトーナメント戦となった。
 ちなみに本年3月末で選択定年退職したT五段は、慶應義塾関連団体の一般財団法人「SFCフォーラム」の所属で職員名人戦に参加資格を得ての出場となった。
 10時から開会式、運営委員長はA四段、運営委員はO五段である。
 開会式では、持ち回りカップの返還とニューフェースのS六段による選手宣誓が行われた。

第一回戦
 まずは、トーナメント戦の配置決めから行う。 ディフェンディングチャンピォンは、シードとなり、2回戦からの出場だが、抽選の結果、1回戦勝ち上がりの選手との対戦が避けられる配置となった。
 まずは、初参加のS六段とU初段との対戦が決定。 両者立ち上がりは鋭い取りの応酬となったが、すぐにS六段が差を広げていく。 ところどころU初段もスピードのある取りをみせるも、反撃は及ばず16枚差でS六段が二回戦にコマを進める。

第二回戦
 一回戦が早く終わった為、食事のための昼休みをとるか、続けて二回戦を行うか検討した結果、総会の準備をしているE三段の到着がまだであったため、引き続き二回戦を行うこととなった。
 職員永世名人の称号を保持するT五段が一回戦の勝利で波に乗るS六段を迎え撃つ。 序盤こそせった展開となるが、T五段の3回のお手つきで、差が開いてしまう。
中盤で五連取して追い上げるも、ここでまたT五段に痛恨のお手つきがでて、あとは一方的な展開となり、10枚差で軍門にくだる。
 もう一試合は、四連覇中のH七段と前回準優勝のT三段の対戦となった。 H七段の取りに対してT三段の抵抗も力尽きて、10枚差で勝敗が決す。

第三回戦
 決勝と三位決定戦の前に、E三段が到着し、年(度)1回必須となっている総会を行う。 主な議題は、会計報告と監事の選出で、会費の徴収の特例が承認され、監事にはH七段が選出された。
 総会が終わると、決勝並びに三位決定戦が実施される。
 決勝は、下馬評どおり、H七段対S六段となる。この対戦が準決勝で組まれなかったのも抽選の妙である。
 決勝戦が、熱戦を繰り広げている間に、三位決定戦のT五段とT三段の試合も淡々と進んでいく。 若さにまさるT三段が着実に差を広げて決勝よりもはやく8枚差で勝利を決める。 この試合、結構長い間、T五段陣で札の紛失状態(「よも」の札)が続いていた。 座布団の下から見つかり、「よの(なかよ)」と「よも」の二枚を自陣に持ったT五段は、「よを」で払って、7枚差を1枚増やしてゲームセットとなったのだった。  さて、三位決定戦が終わり、S六段は、自陣右に札を集めて、徹底抗戦の構えを取る。 その堅守を崩そうとしたのか、H七段はリーチからのお手つき。 S六段に流れがいくかと思ったが、H七段の取りがするどく、4枚対1枚の状態になる。 S六段の守りきりの目があるかと周囲の視線は集まるが、最後はS六段のお手つきでH七段の五連覇が決まる。

 閉会式では、H七段に慶應義塾職員永世名人位の允許状が授与された。

 名人戦のトーナメント終了後は、運営の方も含めて、練習会となった。 本日4戦目のS六段はA四段と、初戦で敗退したU初段はO五段との対戦ということで、締めの練習試合となった。
 遠く山形から前泊し、本日も連泊するS六段のエネルギーとパワーには敬服するしかない。 遠路はるばる感はあるが、ぜひ来年も参加をお願いしたい。S六段には懇親会の二次会まで参加いただいた。




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