夏だ!合宿だ!
Hitoshi Takano Aug/2001
「競技かるた」と「夏」の思い出の一つに「夏合宿」がある。8月の練習が多いのは、夏合宿と
職域・学生大会のための職域練習(通称:職練)によるところが大きい。
8月の対戦数は、2000年までで、453戦(242勝211敗、勝率.532)である。
そのうち、夏合宿分が、205戦(113勝92敗、勝率.551)である。実に対戦数の45%、
勝ち星の47%、負け星の44%を占めている。これ以外にも、自主合宿と称して、静岡県の高校の
夏の強化練習に宿泊場所をとって3泊とかで参加したこともあるが、ここでは、いわゆる大学かるた
会等の主催する合宿にしぼった数字である。
夏合宿の参加は、6月末から7月の開催のもののあるが、22回で、通算231戦132勝99敗
(勝率.571)である。春合宿の7回参加で55戦23勝32敗(勝率.418)に比べれば、い
かに多いかがうかがい知れよう。(ちなみに冬合宿は2回の参加で、14戦7勝7敗)
慶應の大学のかるた会の夏合宿には12回(東京外国語大学との合同2回を含む)、慶應の湘南藤沢
中・高等部が3回、早稲田とICUが各2回、静岡大学・横浜隼会・職域連盟が各1回である。
特に職域・学生大会を目前に控えた時に夏合宿を行うことは、効果的であろう。寝食をともにし、
チームとしての連帯感を強化することや、短期集中の練習の効果は十分に理解しうるところであろう。
しかし、合宿に半分しか参加できなければ、後半から参加した方が勝率がよくなるというように、
仲間うちでわいわいがやがややっていると、麻雀やコンパなどで夜が遅くなり、後半には非常に疲労感
が漂うというあまりよくない面があることも確かである。夏の職域・学生大会の会場の暑さに打ち勝つ
には、疲労状態でも自分の疲労状態を認識し、コントロールをしなければならない。だから、夏合宿は
そういう状態で練習するのも悪くないという人もいる。本当にそうなのだろうか?
若くて体力があるうちは無理が利くかもしれないが、それも人によるだろう。私にとって夏合宿や
職域練習は、実力アップのために大きな役割をはたしてくれたものであるが、職域・学生大会のため
の練習という観点からいうと、短期的には疲労のピークを本番にもってくるという悪弊をもっていた
ものである。特に学生時代がそうであった。就職し、練習をそんなに密にできなくなると、合宿での
集中練習と、若くないから無理をしないで合宿中でも早く寝るという姿勢が、職域・学生大会に疲労
を残さないようなコンディション造りに役立ったように思う。
学生時代には、仲間との寝泊まりが楽しく、合宿では無理もしがちである。それはそれでよいが、
疲労のピークを本番に持ち越すことのないよう我が後輩たちには自己管理を心がけてほしいと思う。
夏合宿のシーズンに際し、約20年前をふりかえり、一言述懐させてもらった。
なにはともあれ、夏を楽しもう!
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