納会

Hitoshi Takano DEC/2004

仙台大会

 12月は、例年第1週に行われる仙台大会で幕をあける。

 4月からカルタを始めた新入生は6月の仙台遠征に行くのは躊躇しがちだが、12月ともなると経験も積んでいるので、結構参加しやすい。首都圏の大学生もわりと多数参加するので、遠征といっても知った顔が多いのもなんとなく安心感を覚える。
 そのかわりといってはなんだが、日頃東京で顔を合わせている相手と試合で対戦する可能性も高くなるわけだが…
 そういう相手に遠征先で負けると東京で負けた時より数倍悔しさが増す。時間と費用を余計にかけているのだから当然だ。逆にそういう相手に遠征先で勝つことは、相手にその悔しさを味あわせるわけなので、この一戦の持つ意味は大きい。意味の大きい試合という経験を積むことは、カルタの実力向上への大きなステップとなるのだ。
 ひょっとすると、同会の同期生と決勝戦で対決することになるかもしれない。同期だったら、譲り合ったり、くじ引きにしたりせずに、ぜひ試合をするといい。日頃の練習で顔を合わせて手のうちを知り尽くしていたとしても、こういう決勝戦という大舞台で戦うということが、大きな体験となり、上の級で、また決勝に進出した時の役に立つことだろう。

納会

 仙台大会から帰ってくる頃には、会の幹部の交代の人選が行われ、新幹部の人事が固まってくる。一年生も次の4月には、新入生が入って来るので、先輩となるわけである。会の執行部として役がつくケースがある。
 こうした幹部・役職の交代は、「納会」で発表されるのだ。

 納会の時期は、年によって違う。仙台大会の行われた週の土曜日のこともあれば、その翌週の土曜ということもある。また、12月の授業がすべて終了した週に行われることもある。
 何にしても、一年の締めくくり、けじめの会合だ。新しい会長(学生責任者)も決まり、会も新たに発進する。一年生も気持ちを新たにし、会の中核としての役割を担わなければならないことを肝に銘じることになる。

冬休み


 納会が終わり、大学も冬休みに入る。地方から来ている学生の中には、すぐに帰省する人もいるが、あわてて帰らなくてもよければ、新春の大会ラッシュに向けての恰好の練習期間なのだ。練習の機会は、自分の会だけでは限りがある。冬合宿をやっているところに出かけていったり、いろいろな会の練習に顔をだすのもいいだろう。
 帰省する人も、帰りの道すがら練習のあるところで途中下車して練習に参加したり、帰省先のカルタ会の練習先に出させてもらったりするのもよいだろう。

 いよいよシーズン本番を迎える。冬休みは、この時期の練習にはもってこいの機会なのだ。学生諸君には、冬休みがある大学生の立場を充分にいかしてほしい。


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