大学祭

Hitoshi Takano NOV/2004

 「学園祭」と「かるた」というテーマでは、2001年11月の本欄に掲載しているので、まだ、お読みでない方は、そちらをまず読んでいただきたい。

 さて、慶應では三田祭が11月の勤労感謝の日と土曜・日曜を絡める形で、4日間行われる。準備期間の1.5日と後片付けの1日を含め、授業は休講である。
 たしかに普及には良い機会であるが、実際に三田祭にかるた会として出展したのは、私が慶應かるた会に入ってからの26年間で1回しかない。
 では、この期間何をしているのかというと、基本的には練習である。大学が休講なのだから、練習にはもってこいの期間である。会場が取れない日は、他大や他会の練習などに出稽古にいく。また、この期間、名人戦・クイーン戦の挑戦者決定戦が、行われるので見学に行くといって一流選手のカルタを見るというのも、よいだろう。将来、自分がその舞台に立つつもりがあるならば、なおさらである。一年生のうちから見にいったほうがよい。

 さらに、この時期の集中練習は、正月からの大会ラッシュに向けても大事な時期である。調子を上向きにするいいきっかけになるのだ。

 大学祭の期間を利用して、旅行に行く学生もいるし、大学祭に参加せず合宿を行うサークルもある。
 出展するだけではなく、大学祭の行われているキャンパスに行き、発表等を見たり、そこで楽しんだりするのも、実は大学祭の参加の仕方でもある。期間を利用しての旅行や合宿も、参加しない形での大学祭への関わり方だと考えるのが、自主独立をもってよしとする気風であるので、このことにコメントは差し控えるが、一年生は経験として、大学祭に足を運んで欲しいと思う。
 昔は、かるた会でも一日だけは、三田祭ツアーを組んでかるた会の連中で集まって三田祭を見てまわる日を設けたものだった。

 大学に所属する一人として、大学祭を見ることによって、また、何かあたらしい発想や何かを始めるきっかけができれば、それはそれですばらしいことだと思う。

 今年の一年生諸君!
 名人戦(クイーン戦)の挑戦者決定戦と大学祭は、ぜひ、見学にいってみてほしい!


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