成績表

Hitoshi Takano MAR/2005

春合宿


 先月の項に以前は、春合宿を2月に行ったが、最近では3月に行うという話題をしたが、やはり、 3月の話題は、まずは合宿である。
 夏合宿は、1年生にとって大学に入って初めての合宿という要素があり、4月に競技カルタを始めた 初心者から初級者という意味としては、非常に大事な実力アップの機会でもあった。しかし、春合宿は この夏合宿とは随分と違う印象を受けることだろう。
 4月からこの時期まで、曲がりなりにもカルタを続けてきていれば、カルタにおいては、初級者の 域を出て、有段者の資格を得ている者も多くいることと思う。上級者になればなるほど、目に見えて 強くなるという感じではなく、ジンワリと実力が向上していくものだ。
 そのためには、自分自身、合宿にテーマをもって参加しなければならない。
 たとえば、攻撃が弱いといつも指摘されるから、その部分を意図的にやってみようとか、上段の浮い た札の取りが下手なので、突き手を練習してみようとか、札押しから札直へのチャレンジとか、いろいろ 設定できると思う。
 カルタ以外にも、会のメンバーとも随分と親しくなっているので、夏合宿よりも居心地良く感じる のではないだろうか。
 もちろん、月末に行われる団体戦である職域・学生大会に向けての調整の場であり、選手選考の場 でもある。

成績表


 この時期は、大学から成績表が送られてくる時期でもある。
 大学初めての成績である。どきどきワクワクという感じである。
 合宿の時期にもよるが、私などは他大学の合宿に行っている最中に成績表が来て、親から電話が かかってきて、A・B・Cの評語の数を教えてもらったことがあった。なんにしても、留年せず進級 していたということにホッとしたものである。
 カルタ会のメンバーも、この成績については悲喜こもごもである。
 留年したメンバーや卒業できなかった先輩などと接しなければならない場合もあれば、何より、 1年間の自分自身の活動の結果とはいえ、自分自身がその立場になることもあり得るからだ。
 なんにしても現実は受け入れなければならないのだ。

卒業式


 卒業生に関しては、成績表とは別に3月上旬に卒業者氏名発表ということで、大学の掲示板に 卒業できる学生の名前が張り出される。
 こうして、3月下旬に卒業式が行われる。
 就職活動などで、あまり練習に顔を出してもらえなかった先輩もいるかもしれないが、初心者 の自分にいろいろ指導してくれた先輩の卒業には、様々な想いが去来するものである。
 追い出しコンパなどのイベントもあるが、卒業式という式典は、私的イベントとは異なるひとつの けじめなのだろう。もう「あともどりはできない」のだ。

2年目へ


 団体戦である職域・学生大会は、場合によっては卒業生にとっては最後の大会となる。有終の美を 飾る場合もあるし、悔しい思いや、様々な思いを後輩に託していく場合もあるだろう。
 そして、1年生だった諸君は2年生(もしくは学生生活2年目)になるわけだ。
 休む間もなく、4月の新入生勧誘のオリエンテーション期間の準備に入らなければならない。
 昨年は、自分たちは勧誘される側だったが、今度は勧誘する側である。
 1年前の2年生たちの実力を今の自分は身につけているだろうか。
 「後輩に負けたくない」という思いが、また、諸君を強くするのだ。

※ 今年度は、一年を通して、新入生で入会した大学1年生を対象に、その立場での季節ごとのTOPICを 取り上げてみた。いかがだったであろうか。タイトルもシンプルに3文字以内でとおしてきた。 新年度は、また、従来のようにそのときそのときに思ったこと、感じたことを書き記していきたい。 今の目標は、100回までは、毎月書いていきたい(現在73回)ということである。よろしくおつきあい いただきたい。


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