連覇

Hitoshi Takano AUG/2005

 7月の下旬、第27回高校選手権が近江神宮勧学館などの会場で行われた。

 結果は、東京都代表の暁星高校の2連覇で幕を閉じた。

 団体戦での「連覇」、これは実に難しいものである。
 1年に一回の大会。高校生活は3年間。毎年のようにチームはメンバーが入れ替わる。 5人で1チームだから、3人のエース級が1年生ではいって3年間で3連覇などという簡単なもの ではない。好不調の波はあるし、予選から決勝トーナメントまでの試合数を考えれば、相応の実力の ある補欠を入れた余裕あるメンバー構成が求められる。層の厚さは、チームの力であり、その層の 厚さを複数年にわたって維持してこそ連覇をねらえるチームといえるのではないだろうか。

 高校選手権での連覇は、富士高校(なんと10連覇)、大井川高校、長泉高校、静岡雙葉高校 (3連覇)についで暁星高校で5校め、静岡県勢以外では初の連覇である。来年度が楽しみである。

 1年に一回の高校選手権に比較し、年2回ある職域・学生大会のほうは、学生のチームであっても 同一チームが1年間は続くこともあり、連覇の可能性が高いようにみえる。特に練習量豊富な大学の チームの連覇が多い。
 大学生の場合、留年や大学院進学で、結構同じ人間が長いこと同一チームでエースをはっていたり する。ここが大学チームの強みでもあるだろう。

 職域・学生大会は、8月の大会はこれからだが、過去83回おこなわれている。
 連覇チームは次のとおり。

早稲田大学:8連覇、4連覇、3連覇(3回)、2連覇(2回)
慶應義塾大学:7連覇、4連覇、2連覇(2回)
東京大学:3連覇、2連覇(2回)
富士高校:3連覇(2回)
通産省:2連覇

 以上の5チームである。

 団体戦の暑い夏だ。職域・学生大会の連覇を目指すは、高校選手権連覇で勢いにのる暁星学園。 今年の夏も団体戦から目が離せない。


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