愛国百人一首
源実朝
山はさけ海はあせなむ世なりとも
君にふた心わがあらめやも
<愛国百人一首における決まり字>
ヤマワ(3字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
ヤ音5枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
歌の意味は平易。山が裂け、海が褪せ干上がってしまうような天変地異でどんな世の中になって
しまったとしても、私の忠誠心は二心なくただ一筋に君に捧げて、変わることがありません。
冒頭の歌い出しの「山はさけ海はあせなむ」という句は、部門の棟梁らしい壮大な譬えである。
実朝の面目躍如たる表現であろう。
<コメント>
鎌倉幕府を開府した源頼朝の子で、二代将軍源頼家の弟、鎌倉幕府第三代将軍である。
征夷大将軍という武辺の地位にありながら和歌に造形深いという点では、万葉集の選者であった
大伴家持と共通点があるといえよう。いわゆる万葉ぶりといわれる歌を詠んだと評価されている。
☆☆☆ 同じ作者の小倉百人一首の歌の紹介 ☆☆☆
★ 愛国百人一首の決まり字一覧へ
☆ 愛国百人一首のページへ
★ 小倉百人一首のページへ戻る
☆ 小倉百人一首の決まり字一覧へ
2008年5月10日 HITOSHI TAKANO