続・後輩への手紙(II)

Hitoshi Takano JAN/2009


前略  SIくん、会長就任おめでとう。
 1年間、いろいろと大変なこともあるだろうけれども、かけがえのない経験ができることは間違い ないので、ぜひ、体全体で自身の役割にぶつかっていってほしい。
 現在、B級で勝利の味を覚え、今年になってから3位入賞をはたしているのは、すばらしいことだと 思う。この3位の経験を生かして、近い将来にはA級昇級をはたすことを期待している。
 もちろん、SIくん個人の実力アップを望むとともに、慶應かるた会全体のレベルアップを望んでい る。そのための方策をいろいろと考えてはいるだろうが、個人のレベルアップも会全体へのレベル アップに通じるという意識で取り組んでもらいたい。
 SIくんの方針には、もちろん期待しているが、一OBとして、述べておきたいことがある。

 それは、あたりまえのことと感じるかもしれないが、「練習の量」である。練習には、「質」の面 と「量」の面の両方があるが、大学から競技かるたを始めた学生たちには、まずは「練習量」を積ま ないことには、「質」は語れないぞということを言っておきたい。
 もちろん、初心者には初心者なりの「練習の質」というのはあるが、初心者から始めて上の級に かけあがっていくには、なによりも「練習量」である。
 その練習量を維持するには、練習機会を会として維持することである。現在、水曜日の練習が 会場の都合で不定期になってしまっているが、週3日の練習日の維持は会としての大命題であると 認識している。できれば、1・2年生の強化のためには週4回くらい練習を用意して、練習に顔を だせる日をできるだけ確保することが必要である。週3日の練習日でも、授業やアルバイトで顔を だせない日が出てしまって、実質週1日とか週2日になってしまうことが多いのだから、週4日 くらい練習日を用意して、個人としては、やっと週2日か3日といったところではないだろうか。
 会としては、そうであっても、個人として練習を増やしたければ他会の練習に出げいこにいくこ とである。もちろん受け入れ先があってのことであるが、、、
 最近は、練習場の広さに対して参加者が多く、他会のゲストがあまりに多いと自会のメンバーが 練習できなくなってしまうというようなことも起こりうる。そういう状態にならないように余裕の ある時にお願いするのがマナーであるので、そこらの気配りを怠ってはならない。
 さらに、団体戦前にチームとしての練習をしているような時も、十分に空気を読んで参加させて もらってもよいものかどうかを判断して、お願いしなければならない。お願いして、断られても 空気を読まずにお願いした自分のほうが悪いというように考えてほしい。

 とにかく練習量の確保をぜひとも意識して、新年度にのぞんでほしい。これから、学年末試験が あり、しばらく大学は休みに入るが、授業がない機会をとらえて練習にどう取り組むかも大事な ことである。

 会長としてのリーダーシップに期待している。

草々

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