また・後輩への手紙(IV)
Hitoshi Takano May/2015
通算2000勝への感謝
前 略 私の通算勝利に対して、実際に勝星提供という形で関わってくださった皆様、おかげさまをもちまして、2015年4月26日の練習で2000勝を達成することができました。ありがとうございます。競技生活37シーズン目の第一試合、通算3358試合、勝率.596での達成でした。
2000勝の中には後輩でない方も大勢いますが、この2000勝のうちの多くが後輩の方からの貢献によるものですので、この後輩への手紙で謝辞を述べさせていただきます。
まずは、会を越えての諸先輩方からの指導がなければここまで達成することはできませんでした。感謝いたします。また、今はかるたを続けている人数は減ってしましましたが、これもまた会を越えての同期のみなさんとの切磋琢磨が、この記録を支えてくれたものと感謝いたします。さらに、勝利数の多くの部分を占める後輩のみなさんが、私との対戦をしてくださった結果としてのこの記録につながっていることを思い、深く感謝いたします。
694名の対戦者の中には、私の2000勝に数的に貢献してくださっていない191名(27.5%)の方がおりますが、この方々への敗戦が勝利への糧となったものと感謝いたしております。しかしながら、チャンスがあれば皆さんからも勝利をあげたいものと引き続き努力する所存です。
なんといっても、2000の勝星のうちの2.5%の50を占める丙君、ありがとうございます。直近では負けておりますが、まだまだ、星を伸ばしたいと思っています。公私ともにお忙しそうですが、毎年恒例のイベント対戦で対戦を重ねていきましょう。
さて、私に勝利を与えてくださった503名の区分を少々見てみましょう。
1勝のみの方は、237人で237勝ですので、勝利者数の人数比で47.1%(対戦者比は34.1%)、勝数比で11.85%となります。
続いてが2勝の方で、77名(勝利者比(以下は同じ)15.3%)、154勝(7.7%)です。
3勝は、44名(8.7%)で、132勝(6.6%)。
4勝は、26名(5.2%)で、104勝(5.2%)と、人数と勝数の比がほぼ同じです。
5勝は、29名(5.7%)で、145勝(7.25%)と、勝数で3勝・4勝を上回ります。
以下は、数を示すのみとします。羅列で見にくいかもしれませんが、ご容赦ください。
6勝:14人 7勝:6人 8勝:13人 9勝:5人 10勝:8人
11勝:7人 12勝:6人 13勝:2人 14勝:1人 15勝:2人
16勝:2人 17勝:3人 18勝:3人 19勝:2人 20勝:1人
21勝:1人 22勝:2人 23勝:2人 24勝:1人 25勝:1人
27勝:1人 28勝:1人 31勝:1人 36勝:1人 37勝:1人
42勝:1人 48勝:1人 50勝:1人
30勝以上の6人(1.2%)で、244勝(12.2%)と、1勝の237人の勝数を上回ることになります。20勝以上は16人(3.2%)で479勝(23.95%)という数字です。
本当に皆さんには感謝です。
2000勝目の対戦をしてくれたIさんにも深く感謝します。21回目の対戦で19勝目となりましたが、卒業後も頻繁にではありませんが、かるたを忘れないよう練習に来ている姿勢は立派だと思います。特にSFCにまで練習に来てくれていることに感謝しています。これからもぜひお越しください。
話題は、少々かわりますが、2015年4月19日にテレビ東京「日曜ビッグバラエティ」で、フランスのかるた会が紹介されていました。いよいよ本格的な国際化が始まる気配がしています。ついこの間、インドの方から、Web-Siteの英文化についてのメールもいただきました。いずれは、私の対戦相手にも外国人の方が加わることになるのかもしれません。
この番組では、2015年3月現在の全日本かるた協会調べとして、
A級:873人 B級:1183人 C級:1471人
という数字を出していました。年度で作成している登録者名簿などが基礎数になっていると思いますが、初段以上で登録している数が、3527人いて、そのうちのA級は24.8%という数字が見えてきます。初段以上の4分の1がA級という数字は、大学かるた会などで現役に占めるA級の割合から目標となる人数を設定するよい指標になりそうです。
2000勝は、区切りの数字ですが、通過点の数字です。後輩のみなさんと一緒に、かるた界の底上げを目指すべく、まずは身近なところから活動を続けていきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。
草 々
(参考) 対個人ベスト記録
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