新・後輩への手紙(VI)

Hitoshi Takano Dec/2010

新会長へ


前略   YO君、会長就任おめでとう。
 会長就任前に地方に遠征し、A級に昇級したことも併せておめでとう。
 さて、昨年も新会長にメッセージを送ったが、今年も送りたいと思う。

 まずは、YO君のこの1年のビジョンを定めることと、それをチームで共有することである。2年生は、すでにA級2名、B級4名、D級2名の布陣で、1年生も7名が練習のレギュラーである。この人数はチームの財産である。これを生かさない手はない。そのためには、君の任期中の目標と、その翌年の目指すべき到達点を会員に示すことが大事なことと認識してほしい。
 遠い目標には、職域学生大会A級優勝があるが、そこにいたるステップを考え、新会長のビジョンとしてさししめしてほしいと思う。

 手近なところで考えれば、本年度内に2年生と1年生を全員初段以上に引き上げるとか、おそくとも再来年の春の職域はA級5人でAチームを組むとか、いろいろあるのではないかと思う。
 ぜひYO君としての目標を掲げてほしい。

 目標を掲げたら、次にはそこにいたるための方策を考え、メンバーと共有することである。
 まずは、4月に過去2年間とほぼ同様の人数の確保ということがあげられるだろう。組織の維持と活性化にはなくてはならないことである。
 そして、実力を向上させるための方策は、個人と団体の両側面から意識することが必要になるだろう。
 個人としては、2年生A級のふたりが、A級の試合で感じたこと学んだことを他のメンバーに還元するということがあげられる。A級はゴールではなく、スタート地点である。A級になったから地方への遠征をやめますでは逆である。A級での勝利を求め、得点を求めて、今まで以上に地方も含めて経験を積んでいってほしい。
 その経験が、他のメンバーへの刺激にもなるし、練習の中で還元できることにもなるからである。
 また、1年生にもさまざまな形での団体戦を経験させてやってほしい。幸い、身近なところにSFC中高かるた部という絶好の練習相手がいる。1年生チームと団体戦を経験することは非常によい練習になると思う。
 団体戦で勝つために1年生だけで考えさせてみる。「勝つことは自分を磨く最大の手段」となるに違いないだろう。
 幸い、練習試合のオファーもきていることだし、ぜひ実現してほしい。

 例によって、また、勝手にいろいろ書いてしまったが、新会長の健闘を祈っている。
 練習場で、また会おう。

草々


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