再・後輩への手紙(1)

Hitoshi Takano Nov/2012

「かるた展望」に学べ!


前略   久しぶりの手紙です。
 「続」ときて「新」ときたので、「再」としてみました。10編+番外編ということで お付き合いください。
 かるた会の貴重な情報源といえば、全日本かるた協会などのホームページもありますが、 なんと言っても、社団法人の機関誌として年2回発行されている「かるた展望」がもっとも 公式な情報源かと思います。
 いまでこそ、年2回発行ですが、その前は年1回の発行でした。その前はといえば、 6年間も発行されなかった時期もあり、全日本かるた協会の機関誌でない時代もあった のです。第1号から第11号は、選手会といういまはもうない組織の機関誌でした。
 斯界の先人たちの思いと継続への努力が、今まで40年以上にわたって55号という 号数を達成してきたのです。
 これは、かるた界の歴史を刻んだ冊子です。記録面からみても、かるた論としても、 また、いろいろなジャンルの読み物としても楽しむことができますし、有名選手の勝負哲学や 全日協の公式見解を学ぶことができます。
 全日協に会員登録している方は読んでいることと思います。わたしなどは、書籍の 読者アンケートで定期購読雑誌の欄に「かるた展望」と書いて出していた時期もあり ます。
 ぜひ、みなさんには興味をもって読んでいただきたいと思います。
 そして、斯界の歴史だけではなく、慶應かるた会の歴史をも刻むものという認識を もっていただきたいのです。大会で入賞すれば、みなさんの名前がかるた展望に載ります。 そして、A級で得点を取れば、得点表に名前が載りますし、年間最多大会出場賞などの 表彰を受けて名前が記載されることもあります。
 そして、それは、慶應かるた会の歴史を残していることになります。
 そういう認識をみなさんに持っていただきたく、以下のとおり、第1号から現在の最新 号までの「かるた展望」の目次を以下のとおりまとめました。また、コメント欄には、慶應 の活躍がわかるように紹介もしてあります。

「かるた展望」目次



 見ていただけたでしょうか?
 自分で歴史を残すだけでなく、先人のあゆみ、特に慶應かるた会の歩みを現役の皆さん が知ることは大事なことだと思います。慶應かるた会も歴史の上に現在に続いている からです。
 本来ならば、こうした形ではなく世代を代表するようなOB・OGが、現役の皆さんと 練習後の飲食のときに、語り部の昔話として話すほうがいいのかもしれません。しかし、 現役の練習にくるOB・OGは限られていますし、みなさんと飲食の場でお話する機会も そうしょっちゅうというわけでもありません。
 こういう現状を考慮して、OB・OGの昔話を補完する意味で上記のページを作成した わけです。
 名前の出てくるOB・OGにその当時のことを聞くもよし、他会のベテランの方の背景を 知るという観点で利用するもよしということで、参考にしていただければ幸いです。
 もちろん、私に練習のときなど質問していただいても結構です。
 では、また、練習でお会いしましょう。
草々


追伸 みなさんにひとつお願いがあります。A級に昇級したとき、そしてA級で初めて 優勝したときは、必ず、「かるた展望」の編集担当に「われらA級1年生」・ 「超A級をめざして」の原稿を書いて送ってください。編集者は原稿不足に悩んでいますし、このシリーズが長く続いているのを絶やしてはいけないように思うのです。私がA級に上がったときには、「かるた展望」は中断中でした。書きたくても書けなかったのです。この原稿は、やはり書く「旬」というものがあります。時期を逸すると書けません。それまでを振り返り、あらたなスタートを切る決意を述べるということで、ぜひ、原稿を送ってほしいと思っています。一OBのささやかな願いです。よろしくお願いします。


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