再・後輩への手紙(番外編)
Hitoshi Takano OCT/2014
気になる略称
前略
みなさん、Twitterがもりあがっているようですね。ときどき拝見させていただいています。
ところが、私にとっては慣れない表記がいっぱいで、最初は面食らいました。「ツイ廃」とか「垢」とか何のことかさっぱりわからないところからのスタートでした。やっと、こうした表記にも慣れてきた気がします。
アルファベットの省略表記も、まだまだ慣れません。いまだになんのことかわからない表記もあります。「JK」とかは、一般的な利用もあるのでわかりましたが、「DJK」などさっぱりでした。
こんなことを書くと、私にも突っ込みが入るかもしれません。勤め先の用語にも、アルファベット省略形が多いですから、、、。「SFC」しかり、「MAG」しかり、「ORF」しかりですね。まだまだ、ほかにもありますね。
さて、こんなアルファベット省略文化の中で、みなさんのプロフィールを見ていて気になるものがありました。「慶應かるた会」をあらわす3文字記載で「KKK」というのを見かけることです。"Keio Karuta Kai"ですから、頭の3文字をとってしごく自然ではあります。特に"Keio"は英語に置き換えがきかない単語ですし、"Karuta"は"Card"と訳すと、かるた会の活動内容たる「歌留多」の意味と異なって受け止められてしまいます。"会"は、意味的に訳すとしたら"Club"かもしれませんが、最初の二文字が、ほぼ
日本語としての"音"をローマ字化したバランスから言えば、"Kai"とそのまま使うのがよいと思われます。
しかしです。この当たり前の発想からでてきている「KKK」は、世界的かつ歴史的にみると他の有名な団体があるのです。御存知の方も多いかと思いますが、"Ku Klux Klan"(クー クラックス クラン)です。Wikipediaによれば「アメリカの白人至上主義を唱える秘密結社」です。レイシズム的な団体で、今までも様々な問題を起こし、批判を受けてきた団体です。
グローバルな基準から言えば、「KKK」と書けば、こちらの団体を思い浮かべる人が多く、日本の大学の一サークルの略称と思ってくれる人は、まずいないと思います。
なにが「気になる略称」かといえば、この世界的に名の知れた団体と同じ略称であることです。慶應のこともかるたのことも何もしらない人から、プロフィールにこの三文字があれば、この人は人種差別団体の会員もしくはシンパなのかというあらぬ誤解を受けてしまいかねないということです。
Wikipediaによれば、「KKK」の略称を使っていた会社は、略称に「KKK」を使うのをやめたそうです。
そして、そのかわりに"K3"と標記したりしたようです。
こうした背景を考えると、Twitterのプロフィールに「慶應かるた会」の略号として安易に「KKK」と記載するのはいかがなものかと思います。
少し、記載方法を工夫してみてはいかがでしょうか?
"K3"もあるかもしれませんし、"koKK"とかもあるかもしれません。
いいアイディアで、誤解のないものを考えてみてください。引き続き皆さんのTweetを楽しみにしています。
草々
次の手紙へ 前の手紙へ手紙シリーズのINDEXへ
☆ トピックへ
★ 慶應かるた会のトップページへ
☆ HITOSHI TAKANOのTOP
PAGEへ