LETTER-Senpai-09

先輩への手紙(IX)

Hitoshi Takano Aug/2019


前略  ご無沙汰しております。
 いつも私の家族のことを気にかけてくださいまして、ありがとうございます。

 母は、老人ホームの生活にも慣れ、満足しているようです。認知障害も出ていますが、ホームの中にいる分には安心しています。
 しかし、先日、ホームの外に一人で出てしまい、迷子になって、通りすがりの方にホームまで連れて戻ってもらいました。 ホームの職員の方も、ほうぼうに手を尽くして探してくださっており、1時間程度の騒動でしたがなんとかおさまりました。
 私はといえば、背中にアテローム(粉瘤)といういわゆるできものができて、先日、簡単な手術で除去してもらいました。
 術後の出血の措置などで、結構たいへんでした。5mmほどの穴があいてますが、2週間もすぎるとふさがってくるようです。 世間では「脂肪が皮膚のとこに溜まったもの」といわれているようですが、実は皮膚のところに袋状のものができて、そこに皮膚の垢などが溜まってできるもののようです。 穴をあけて、かき出して、袋も取り除いてしまう「くり抜き法」といわれる措置のようです。
 母のことも自分のこともさておき、家内が体調をくずして入院して手術を受けました。
 6月の月末に住まいの近所では大きな病院にいき、検査を受けて入院しましたが、いろいろあって慶應義塾大学病院に転院しました。 検査のあと、一時退院などもありましたが、手術のために再度入院し、術後はしばらく入院ということになりました。
 やはり、家内の体調不良については様々な心配ごとがあり、6月の終りから、練習予定はキャンセルさせてもらい、練習会の運営は丙君にお任せし、7月も練習には顔を出せませんでした。 練習会を期待して、参加表明してくれていた方々には、ご迷惑をかけることになって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 今は、家内の一日も早い回復を祈るのみです。家族の健康の大切さを痛切に感じています。
 私自身は、独身時代以来の家事もなんとかこなしています。
 家事のことはともかく、私自身の健康もちゃんと維持していかなければと日々感じて過ごしております。
 先輩にもまだまだご心配をおかけすることになると思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。
 競技かるたもいろいろな意味で健康維持に役立てたいと思っております。また、練習場でお手合わせを願います。
草々

 追伸 お盆休み直前に退院し、その後は通院治療と自宅療養をしております。
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