LETTER-Senpai-bangai

先輩への手紙(番外編)

Hitoshi Takano Nov/2021


前略  いつもながらのことですが、ご無沙汰しております。
 新型コロナウィルス感染症の第5波で、1日の東京都の感染者数の爆発で、5700人を超えた時はどうなることかと心配していましたが、 東京オリンピック・パラリンピックの閉幕とともに、だんだん減ってきて、10月も中旬になると二桁の数字になるなど、少し安心しました。 第6波がどうなるかと言われていますが、なぜ減ったのかわからないと言いつつも結果オーライです。
 ご心配をかけている私の家族も、母は7月12日に2回目のワクチン接種を終え、私も妻も8月上旬には2回目のワクチン接種を終えることができました。 家族全員基礎疾患があるので、無事に打ち終えたあとはホッとしております。
 先輩も早々に打ち終えたと聞いております。副反応が出なかったようで良かったですね。我が家では、母以外は少々副反応が出てしまいましたが、 まあ、世間並みといったところでおさまった感じです。

 母のほうは、老人ホームでお世話になっていますが、認知症もそうですが、体調のほうもいろいろと具合が悪くなってしまいました。
 認知症では、母の日のプレゼントと思って贈った服の色が気に入らずに他の入居者の方にあげてしまったようで、ちょっと悲しい思いをしました。
 また、盛夏になると、杖で歩くのもきつくなり、車椅子を利用するようになりました。専用のマットを買うまでは、褥瘡ができたりと、心配も続きました。 車椅子を使い始めると、今度はベッドで眠らず車椅子で眠ってしまうということで、ホームの方にもお手数をかけて生活しています。
 そうこうすると、今度はお相撲さんの足に発症するイメージの蜂窩織炎が左腕に発症するということになり、訪問医師の最初の処方で改善せず、薬の処方を変えたところ改善したので、 ホッとはしたのですが、その後かゆいとかきむしってしまい、ホームの方も困っていました。
 そのほか、黄疸がでているとか足のむくみ(浮腫)がよろしくないということで、血液検査やCT等々、総合病院での検査を9月に3回受けるということになってしまいました。
 診断は出ましたが、高齢のこともあり、積極的な外科的手術はせずに投薬で経過をみながらの生活ということになりました。 肝機能に問題ありということです。がん化の傾向はないということで、少しはホッとしましたが、何分にも高齢ですし、心配がないことはないといった状態です。

 本人は、最初はホームの方のお世話にぐずっていたこともありましたが、今は大人しくお世話になっているとのことで一安心です。
 家内が、訪問医師の説明を聞きにホームを訪ねたこときは、面会も許可されて、本人から様子を聞くこともできました。 9月の下旬には誕生日を迎え満89歳となりました。本人は百歳まで生きると言っているそうですが、今まで要介護1だったのが、要介護3の認定にあがってしまいました。 介護の等級はあがって、認知症もかわらずではありますが、自分のことをちゃんと認識してくれたことで、「私は忘れられてなかった」と家内はその点は喜んでいました。

 家内は家内で、定期的な病院通いですし、私は私で、ガングリオンだ、腱鞘炎だとちょくちょく整形外科のお世話になっています。 整骨院に腰痛治療に行きますし、睡眠時にはC-PAPを使用しています。つくづく年齢を重ねるということがどういうことなのかを実感する毎日です。

 10月になって東京都の緊急事態宣言は解除されました。すぐにでも競技かるたの練習は再開したかったのですが、利き手である右手の腱鞘炎(「ドケルバン病」という症状です) の具合があまりよくなく、しばらく練習できずにいます。使わずに休ませることが治療として大事なので、やむをえないと思いつつ、はやく練習したいと気ばかりがせいております。

 先輩のほうが年齢が上ですので、健康上のケアも様々にされていることと思いますし、ご家族のこともいろいろとサポートしていらっしゃることと思います。 一緒にかるたの練習をしましょうと言っても厳しい状況かとは思いますが、もし、時間が合えば、三田の練習会にも顔をだしていただければ幸いです。
 私でよろしければ、お手合わせ願います。それまでには、新型コロナの感染が収束していることを祈っております。
草々

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