TOPIC   "番外編"

大会参加人数の増加に思うこと

Hitoshi Takano AUG/2010

 最近、かるた界メーリングリストの“MIKA”において、大会の運営について議論が交わされている。
 要するに参加人数が増加したことで、会場の都合で決勝戦が実施できずに、決勝進出選手の話し合いで、片方の選手の棄権によって決勝が決まった大会があったことで、議論がおこった。
 小中学生の多いクラスもあるし、高校生といっても未成年者であることから、夜遅い時間に終了することにも問題ありとする意見もあり、大会運営自体について抜本的に考え直す必要があるのではないかというのが、問題提起の一つである。
 特に人気漫画の影響もあってか、最近では下のクラスの参加人数も増えてきており、 下のクラスでは、同じクラスをI,II,IIIとわけてそれぞれに優勝者・入賞者を決めるケースも出てきているが、上のクラスは分割が認められていないので、7回戦が行われることも非常に多くなっている。
 参加者が同一クラスで33人〜64人ならば6回戦で優勝者が決められるが、65人を超えれば7回戦、129人〜256人ならば8回戦ということになるのだ。

 結局は、全日本かるた協会などで、良い方策を考えて実施してもらうのがよいとは思うが、私の考えを示したい。

   最近は事前登録がほとんどのようなので、C級以下は、33名以上になったら、32名以下に分割することとするように全日協でガイドラインなり、内規を決めてはどうだろうか。
 これに加えて、AB級とC級以下は開催日をわけることにする。そうすれば、未成年者の多いクラスは、1日で、早い時間に終わりやすくなるだろう。また、下のクラスのほうが、札のモメや読みが始まってからの素振りで札を飛ばしたりして読みをとめることやらでの進行の遅れが多いため、一試合に時間がかかっても、回戦数が少なければ結局は終了時間が遅くなりすぎることへの対処になるのではないだろうか。
 さらに、A級・B級は、土日(もしくは日祝)の2日制とすることとする。将棋のアマの大会では、2日にわけて行うものもあるので、考えてもよいのではないだろうか。
 たとえば、ベスト16以降を2日目におこなう。事前登録人数にもよるが、1日目は午後からの開催でもいいかもしれない。

 ただ、ABとC以下の開催日分割にしても、ABの二日制にしても、大会運営者には、今以上の負担をかける。また、二日制は選手にいろいろな意味での負担をかける。とくに遠隔地から参加する選手には宿泊の確保等も含め、参加しづらくなることと思う。
 こうした問題はあるものの、選手に対しては、それだけのエネルギーをかけても、TOPを目指すという気持ちのある方に試合にでていただくと考えることで正当化できないだろか?
 ただ、かるた大会の運営にあたられる方々には、大きな負担をかけることになってしまう。これは、斯界全体の協力体制を構築して対応していくことでは難しいものなのだろうか?
 現在、大会の運営に尽力されている方々には、運営の苦労もしらずに「そんな無茶な」「なにを勝手な」という思いをいだかせてしまう案であるかもしれず、その点は申し訳ない気持ちを持ちつつ、ひとつの意見として考えていただければ幸いである。


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