TOPIC   "番外編"

“こむらがえり”の悩み

Hitoshi Takano DEC/2010

 ここ数年、かるたの試合中にいわゆる「足がつる」状態によくなるようになった。「こむらがえり」である。
 読売新聞や日経新聞で、今年「こむらがえり」関係の記事を見かけたのだが、原因は、おもに次のものらしい。

 (1)準備運動不足
 (2)つま先立ちなど足に負担がかかる無理な姿勢
 (3)体内のミネラル分の不足

 わかっていないことも多いようだが、一部の薬の副作用というのがあった。それは、高血圧の患者さんが処方される降圧剤の中にそういう種類のものがあるらしい。
 私が処方されている薬は、「トイレが近くなりますよ」といわれ、実際、近くなった。
 どうやら、体内の余分な塩分を排出して血圧を下げているようなのだが、これにより、体内のミネラル分が早く排出されてしまい、(3)のミネラル不足のゆえに「こむらがえり」がおこりやすくなる可能性もある。
 また、私のかるたを取るフォームは、両足のつま先を立てるタイプのフォームである。これも(2)の負担がかかるという要因の一つにあてはまるのかもしれない。

 「こむらがえり」を防ぐには、まずは、かるた競技を始める前に充分にストレッチなどをして準備運動でそなえることが大事であろう。そして、汗をかくような季節はもちろん、スポーツドリンクや必要な水分の補充で、ミネラル不足にならないようにすることが肝心であるようだ。
 また、読売新聞の記事では、陽陵泉(ようりょうせん)というツボを20秒ほど親指で押すと予防や緩和に有効ということが書いてあった。このツボは、膝関節の外側に出っ張った骨(腓骨小頭:ひこつしょうとう)の数センチ下のくぼみのことだそうだ。
 この記事を読んで、実際にこむらがえりを起こした時に、試してみたら効果があった。

 しかし、こうした予防策を実行しようとすると、私の場合、降圧剤の影響でトイレが近くなっているため、事前にミネラル補給で水分補給を充分にすると試合中にトイレにいきたくなってしまって困るという不安もつきまとう。
 なかなかに難儀な症状である。
 年齢を重ねれば、身体的にいろいろ不具合も生じる。その事実を受け入れ、それにあった対策を考え、競技に向き合うことが大切だと感じる今日この頃である。


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