TOPIC   "番外編"

2011年を振り返って

Hitoshi Takano DEC/2011


 これを書いているのは、平成23年(2011年,辛卯)の大晦日である。というわけで、1年間を振り返ってみたいと思う。

 練習についていえば、かるたを取ったことのない日が二日減り、残るは、1月1日と1月27日、2月1日と2月29日の4日だけとなった。特に2月29日は4年に1回しかチャンスがなく来年がうるう年なので、チャンスではあるが、仕事の関係で難しそうである。「366分の4」をどう減らしていけるだろうか?
 年間の試合数は85試合。今世紀に入ってからは最多である。3月には通算3000試合も達成した。33年かかった記録である。ただ、同期のA君は、12月に5000試合を達成しているので現在1900以上の差をつけられた。競うこともなくマイペースで、1試合づつ積み上げていくしかない。
 5月には、16年半ぶりに個人戦で公式大会に出場したというのも大きなトピックである。シニア選手権に初出場。参加資格を得た次の年の出場ということになったが、出場の諸先輩がかるたに取り組んでいる姿には頭が下がる思いである。
 4月には過去にないほどの新入生が集まったというのも大きなできごとである。数をパワーに会を盛り上げてもらいたい。

 そして、なにより今年最大の出来事は3月11日の「東日本大震災」の発生である。3月13日に予定していた練習会は中止、同月に予定されていた神奈川県団体戦も、職域・学生大会も中止となった。自分自身、しばらく練習もできなかったが、この時は、正直、大会に出ていたとしても、かるたに集中して向き合うことは難しかったと思う。
 あのなんとも表現しがたい思いは忘れることがないだろう。

 さて、2011年末の私の記録は、3071戦1802勝1269敗で勝率5割8分7厘である。対戦数は636人、うちA級選手は231人である。この戦績の中で、現在の慶應の現役学生との戦績を見てみたいと思う。

入学年度
対戦人数
試合数
勝利数
敗戦数
勝率
2008年度
2人
29試合
23勝
6敗
.793
2009年度
8人
90試合
49勝
41敗
.544
2010年度
7人
27試合
24勝
3敗
.889
2011年度
12人
31試合
25勝
6敗
.806
合計
29人
177試合
121勝
56敗
.684

 この中で10試合以上対戦している人数は、2008年度入学の2名と、2009年度入学の8名の計10名であるが、実は、この数字も特筆すべき数字なのである。
 今まで10試合以上対戦している選手は89人である。対戦者数の約14%であるが、この現在の現役を母集団とする数字では、約34%が10試合以上の対戦者ということになる。しかも、その世代の対戦経験のある全員が10試合以上なのである。同一の代で10戦以上8人というのは、私の同期が8人で最多だったので、2009年度入学組は最多タイ記録となる。ちなみに私の1期下の代は7人である。
 上記の数字をみると2年生(2010年度入学組)との対戦が、若干少ないように感じる。対戦が一番多い選手で8試合、次が5試合で2人である。残りの人は、まずは5試合を目標に、来年中にはレギュラー陣は全員10試合達成を目指したい。
 2年生との対戦が若干少なめなのは、1年生(2011年度入学組)の人数が多いことも影響があるかもしれない。こちらは12名で31試合だから、一人平均2.58試合である(2010年度組は、一人平均3.85試合なので単純に2で割って1年分を比較するとマイナス0.66試合)。2年生よりも1年生との対戦が組まれることが多くなっているのかもしれない。1年生で一番対戦が多いのは6試合で次が4試合である。

 1月からは、幹部学年が2010年度入学組に代わることになる。これだけ人数が多いと練習場所を確保するのも大変だし、対戦を考えるのも大変だろうが、よい経験だと思って、しっかりと運営をしていってほしい。
 もちろん、4月には、昨年並みに新人を入れてほしいと願っているし、OBの居場所も残しておいてほしいと願っている。

 私自身としては、競技かるたに関して言えば、職域学生大会に出場できなかったことは残念だが、慶應職員名人戦でも勝つことができたし、綱島の本覚寺でのSFC中高との団体戦練習や国士舘大講堂での練習会を企画できたし、それなりに充実した年だったと思っている。
 秋口の腰痛がなければ、もう少し練習回数を増やすことができたのだが、生まれて初めての鍼治療に行って、自分の身体のメンテナンスの大切さを身に染みて感じたことは、選手としての進歩だと思っている。
 来年も、普及や選手のモチベーションアップのための企画などいろいろと考えていきたい。

 関係者のみなさん、今年も一年お世話になりました。良いお年をお迎えください。


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