TOPIC   "番外編"

KEIO SFC SUNDAY EXERCISE

〜「遠い!」と言われて〜

Hitoshi Takano JUN/2014


 SFCかるた会のホームページを立ち上げた2012年の年末に「日曜練習」という言葉を 使い始め、2013年の5月には会員用の"掲示板"で「SFC日曜練習」という言葉を使い始め た。それをツイッターでつぶやく時に「KEIO SFC SUNDAY EXERCISE」という言葉を使い 始めたのが2014年5月である。

 SFC体育館で日曜日に競技かるたの練習を最初に行なったのは2001年7月29日であった。 1998年6月にはSFC勤務を離れているので、当時は三田勤務であったが、SFC中高かるた部 の要請で実施した。

 その次が、2010年5月9日、6月13日、7月11日の第二日曜シリーズである。これは、 SFCに戻ってきていた私が、2010年4月にSFCで開催された開設20周年イベントを手伝いに来てくれた大学のかるた 会員に、4月の式典終了後、みんなが帰る前に「今度は、SFCでかるたの練習会を企画 するので、またSFCに来てね!」と口走ったので、その約束を果たすためであった。
 思いつきで言ったものの言った以上は、人が集まるかどうかわからなくても企画せね ばなるまいと声をかけたら、式典お手伝い組を中心に来てくれた。これに気をよくして 3ヶ月にわたって実現することができた。
 この時は、私の身体が午後にあく日曜日が第二日曜日だったので、月1回ということで 企画できた。日曜日は、キリスト教会の礼拝に出席しており、第一礼拝を10時30分に終え て、東京の阿佐ヶ谷からSFCに出向く。12時20分の湘南台駅発のバスに乗るために、新宿 から小田急ロマンスカーを利用することもしばしばであった。この時は第一礼拝に出られ るのが第二日曜くらいだったことで、日程を決めたのだった。(通常は、11時からの第二 礼拝に出席し、時には礼拝の司会役等々を行なっている。)
 この第二日曜シリーズは、私の都合で企画できなかったりして、3回で終了してしまっ た。

 神奈川在住者の参加が中心で、都内からの参加は「遠い!」ということでごく稀で あった。「遠い!」は、すなわち「交通費の負担が大きい」ということでもある。私に しても、阿佐ヶ谷から新宿まで出て、そこからロマンスカーで来れば、片道1000円を楽に 超える。帰りは定期券があるので問題ないが、往復都内もしくは千葉・埼玉から来る 面子のことを考えると時間(距離)と交通費の負担は大きな問題である。
 この時に私が感じていたのは、参加者より早くついて準備をしておかなければならない という使命感であった。
 時には、もぐりで(申請を出さずに)、空いているからといって柔道場で球技の フォーメーションの練習をしている団体もあるし、柔道場でダンス練習をしている こともある。早く到着して、それを見つけると、申請出してるか確認し、"NO"であれ ば、手続きして借りていることを言って退出してもらう。
 参加者が私より早くきてこの他団体使用をみて「あれっ?今日はやってないんだ。」 で帰られてしまうとわざわざ来てもらったのに申し訳がたたない。時間前に必ず到着 するのは、結構なプレッシャーだったのである。

 さて、その後、2012年4月に総合政策学部に経験者が入学する。続いて9月にもう一人 経験者が入学する。こうして、秋学期から、まずは平日練習がコンスタントに開始する ことになった。なによりも仲間がいるのは心強い。私がいなくても(不測の事態で遅れ たとしても)仲間がいてくれるからである。

 そうした中で、2013年4月から現行の「SFC日曜練習」が始まった。今回も、私の日曜 日の事情により、第四日曜日ということでの設定となった。
 2013年度の実績は、4月28日、5月26日、6月23日、7月28日、9月22日、10月27日である。 6月23日は、SFCメンバーは私のみだった。こうなると時間前到着のプレッシャーは実は あまりかわっていないが、3連続で参加してくれたOGが、ほぼ準レギュラーとなって くれたのは心強かった。さて、特記すべきは9月22日。この日は私とSFCメンバー2名のみ の参加。最少催行人数である。2試合取って食事会となった。10月はSFC中高から合同 練習の依頼があり、請け負うことになった。対戦相手の確保は大きな仕事である。人が あつまらず、結局いつものメンバーと取りましたでは、合同練習の意味がないからである。 11月も開催したかったが、SFCイベント(ORF)の翌日で結局中止とあいなった。12月は クリスマス直前連休で企画自体おこなわなかった。私もこの時期の日曜日は、教会の イベントがあるからである。
 年明けは、実は企画したかったが、1月は世の中的にもかるたシーズンで、多くの選手は 毎週日曜はどこかの大会にでている感じなので、最少催行人数の確保さえぎりぎりとなる。 しかも、学生は学期末(学年末)試験となり、これまたきびしいということで見送らざる をえなかった。2月は引き続きの大会シーズンでもあるし、入試明けということでこれ また見送られた。なお、8月と3月を語っていないのは、職域・学生大会とぶつかるから である。

 2014年度の実績は、このTOPICのUP日現在で、4月27日、5月25日、6月22日である。
 5月はSFC高の神奈川県予選の二次予選向けの団体練習を請け負った。これも、ぎりぎり まで、相手をする側の人数が読めずに、声をかけまくった。結果は、団体戦以外にも同数 以上の組み合わせができるほど集まってくれたので、駆けつけてくれた参加者に大感謝 だが、こうしたイベント練習のときの声掛けや参加人数予測も運営側にかかるプレッ シャーとなる。SFCメンバーには、自分たちがホストであり運営責任の一端を担っている という意識をもってもらえると私としては気持ちの負担が減るのである。(特にSFC中高 のコーチを兼ねているKT君には期待している。)
 6月は、前年と同じような状況であった。都大会や神奈川県の高校の初心者大会と日程 がかぶったせいもあるようだ。

 日程に融通をきかせればよいではないかという考え方もあると思う。しかし、毎月、 「今月はいつですよ」とやるよりは、「第四日曜は、SFC練習の日だね!」と関係者に 浸透するほうがよいように思っている。
 月に一回第四日曜は「かるた」と身体に覚えさせるのは、職域・学生大会が第四日曜に設定されることが多いということからも何らかの効果があるかもしれない。私の場合、第四日曜を運営面からも意識しているので、月単位のひとつのリズムが心身に刻まれているようにも感じるのだ。

 「SFC日曜練習に行きたいから第四日曜は予定をあけておこう!」と思われるように この練習会を参加者みんなで育てていきたいのである。

 「KEIO SFC SUNDAY EXERCISE」とは何かと外国人の目に留まることも期待しているし、 手帳に「KSSE」とメモされることも期待している。「今度のKSSE(ケッセ)にみんなで 行こう!」と言ってもらえるとさらに嬉しい。

 遠くとも、時間や交通費がかかろうとも、その練習に参加者が参加する意味を見つけ てくれれば、来てくれるはずである。そのためには"KSSE"を魅力あるものにしなければ ならない。
 「畳が128畳で広い」だけが売りであってはいけない。あそこの練習にいけば、「誰それ さんとかるたが取れる」ということも魅力のひとつである。SFCのメンバーがそういう選手 になることも大事だが、そういう選手がいつも集ってくれるような練習会であることも 大事なのである。

 「遠い!」と言われてはいるが、ぜひぜひ大勢の方にお越しいただきたい。

 そして、SFCメンバーと準レギュラーのみなさんには、この思いを共有してもらいたいと 願ってやまないのである。


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