TOPIC   "番外編"

管理人のひとりごと(2)   -コンディションは職域学生大会とともに-

Hitoshi Takano OCT/2015

 前回のTOPIC番外編(第39回)で書いたとおり第102回職域学生大会に我々のチームは エントリーはしたものの出場は認められなかった。とはいえ、出場に向けての調整のために企画したチーム練習会は 予定通りに実施した。ただし、残念会という意味合いでであったが、、、
 同じ残念会なら、出場した当日の結果によっての残念会のほうが、まだましだとは思うが、出場できないのだから やむをえない。しかし、チームの練習会をこの時期におこなったことは、年間のスケジュール的にも、8月に「かるた」の 大会に備えるコンディションつくりをするという点で意義のあることであった。
 今は制度が変わってしまったが、年二回3月と8月に開催される「職域学生大会」に向けてのコンディションづくりは 出場できるできないに関わらず、いつでも出場できるための準備として、私にとっては年中行事になっている。(極端な例だが、2004年などは3月と8月にしか練習していない。2006年で練習した月は、3月と8・9月の3ヶ月のみである。)
 私個人の月別の対戦数・戦績表を見ていただければわかると思うが、 8月の数値がダントツで、それに次ぐのが3月である。ただし、対戦数は多いが、どちらも勝率はワースト3に入っている。
 対戦数は、大会に向けての調整のための練習の多さであり、勝率の低さは、それだけ、しのぎを削る相手との対戦が多い ということであろう。練習を多くすれば、疲労もたまる。疲労を克服できなくとも、勝率は下がる。そして大事なのは、 大会当日に疲労を残してはいけないということである。これが、調整の難しさである。

 現在、4月〜3月の年度単位で、37シーズン目を迎えているが、8月に1試合もかるたを取らなかったのは、2回のみ である。夏の職域学生大会出場は15回なので、20回は直接的には夏の大会に役立っているわけではないが、8月に それなりにかるたを取ることは、自分自身のかるたの年間のリズムになっている。
 一方、3月は取っていない年が9回ある。社会人となると年度末は忙しいというのが、8月との差異の理由である。春の 職域出場は12回。15回は直接的に春の大会に役立っているわけではない。そんな多忙の年度末に、8月に次ぐ対戦数を 確保しているのは、取っている年の3月の練習量が他の月に比べて多いことに他ならない。稼動月(最低1試合は当該月に 取った実績のある月)で、対戦数を割った数値でみると、下表のとおり、3月は"12.15戦/月"で、8月の"17.74戦/月"、 6月の"12.24戦/月"に次ぐ3番目である。少ない方のワースト3は、4月(7.53)、9月(7.76)、11月(8.87)である。

対象月数 休み月数 稼動月数 対戦/月 日数/月
1月 36 13 23 11.74 6.48
2月 36 10 26 9.19 4.54
3月 36 27 12.15 4.70
4月 37 30 7.53 4.63
5月 37 10 27 10.04 5.29
6月 37 16 21 12.24 6.38
7月 37 11 26 11.27 5.27
8月 37 35 17.74 5.91
9月 36 11 25 7.76 3.84
10月 36 10 26 11.77 6.31
11月 36 13 23 8.87 4.35
12月 36 16 20 9.85 4.8
(2015年8月末までの集計データ)

 では、一ヶ月に練習をした日数を稼動月で割った数字を見てみよう。トップ3は、1月(6.48)、6月(6.38)、 10月(6.31)である。8月(5.91)は4位に後退する。8月は対戦数ダントツの割には日数は少なくなっている。 これは、1日に取っている数の多さによる。3月は、下から5番目の"4.70日/月"である。対戦数3位の割りに 日数が少ないというのも、8月と同じ理由で、1日に取っている数が他の月より多いからである。
 ワースト3は、9月(3.84)、11月(4.35)、2月(4.54)である。2月は月自体の日数にハンデがあるし、他の月も 小の月である。稼動月でさえこうなのだから、休み月も足した対象月で計算したら、当然もっと数値は下がる。9月は"2.67日/月"、 11月は"2.78日/月"、2月は"3.28日/月"である。ちなみに、3月は"3.53日/月"、8月は"5.59日/月"である。 8月は、10月(4.56)と6月(3.62)と1月(4.13)を逆転し、トップに躍り出る。
 9月の数値が低めなのは、8月の大会後ということで新学期が始まるまでの間に学生が帰省したり、新学期への準備のため 慌しくなり、練習が少なくなったりするという背景がある。こちらも、新学期に向けての準備やら業界内の夏休み終了までに 駆け込みでイベントをする習慣により練習に顔をだしにくいという理由による。11月の数値が低めなのは、学園祭や研究成果 の発表のイベントで多忙になるせいであろう。11月は休み月となった回数(13)も1月と並んでの3位である。2月の数値の 低さは、28日しかない小の月という影響のほかにも、入試月の影響もあるといってよいだろう。
 休み月の数が多いのは、6月と12月である。12月は年末の忙しさということが要因だが、6月は異なる。6月はうちの 組織独特の事情があるのだ。これは3位の11月にも共通する。人事異動の定期異動対象月が6月1日付と11月1日付なの だ。11月は上記のイベント事情もあるので、稼動月対戦数も"8.87戦/月"と下から3番目だが、6月は稼動月対戦数は逆に 2位(12.24)と高い。メリハリがあるのである。定期異動で自分が新部署に動いたとか、異動の関係で仕事の担当内容が 変わったというようなときは、仕事が多忙となり練習は休み月となるが、そういうことがなければ、割りとしっかり練習数を 確保できる月ということなのである。
 こうしてみると3月は、年度末の多忙に関わらず、よい数値を残しているように感じる。やはり、年2回、たとえ出場でき なくても職域学生大会のシーズンにあわせてコンディションを整えるという長年の習慣を守っているのである。多忙であっても 練習時間を作り出しているのが3月なのだ。

 これでサブタイトルの意味がわかっていただけたであろうか。
 学生時代、会の目的の大きなひとつは、職域学生大会での優勝を実現することだと先輩から聞かされ、自分にとっても、 それは大きな目標となった。その後、学生、職員と職域学生大会に出場する機会を与えていただき、27回の出場をして きている。たとえ、自分のチームが出場できなくても、この3月・8月の職域学生大会にあわせて、年に2回は 自分のかるたのコンディションを整えるという習慣は、いまだに続いている。これを無駄にしないためにも、なんとか 毎年出場できるチームでありたいと思っている。ともに戦っている仲間たちとともに、また、来年の職域学生大会の舞台に 立つことを楽しみに練習にはげみたい。

[ 追伸 ]
 今月は10月である。10月の特徴は、対戦数は8月・3月に続いて3位、練習日数は8月に次いで2位ということである。 実は、安定して練習できる月なのである。今月もいろいろ学内行事はあるが、なんとか時間を捻出して、練習に顔をだすよう 努力したい。

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