TOPIC   "番外編"

(一社)全日本かるた協会からの通達

〜ルールの一部改正〜

Hitoshi Takano JUL/2017

 一般社団法人全日本かるた協会(以下、全日協と記す)の競技かるた部から規程改正の「お知らせ」が6月に通達として流れた。 2017年7月1日からの運用となる。
 詳細を記したPDFファイルは、リンク先を見てほしい。 ここをクリックしてダウンロード
 概容は以下のとおりである。

(1)  競技会規程に関する事項

 ざっくり言うと、【競技会規程3条】公認大会での同一階級分割、参加者数上限設定についてである。
 B級分割時の事前承認が省略された。64名を超えた場合に分割する際、必要としていた「競技かるた部長の事前承認」が不要となった 。 B級・C級は64名、D級は32名を基準値とし、参加者数が基準値を超えた場合に分割を可とするという点には変わりはない。
 補足事項としては、分割する場合のパート数(分割数)の上限は、参加者数が基準値を超え2倍までなら「2」、 基準値の2倍を超え3倍までなら「3」、…(以下同様)…とすると記されている。なお、参加者数の上限設定は各級とも64名以上で設定するとなっている。

 各大会での参加者数の増加への対応は、かるた界全体の課題である。全日協が、現場のニーズを受け止めて適宜方針を出してくれることはありがたい。 こういう想定をしなければならなくなるとは、私が競技かるたを始めた39年前には考えもしないことだった。普及に関しての追い風を感じている。 このチャンスは大事にしなければならないだろう。

(2)  競技規程に関する事項

 これは、きちんと記しておこう。

[ 1 ]  【競技規程細則19条】今読まれた札が紛失していた場合のお手つき
 どちらのお手つきも全て「無効(お手つきなし)」とする
[ 2 ]  【競技規程細則21条】妨害行為が行われたた場合のお手つきについて
 出札の有無にかかわらず、フライングなどの妨害行為があった場合、その行為を行った者のお手つきは有効とし、 その行為を行っていない者のお手つきは無効とする

 どちらも、現在、規程には明記されていないが、次回更新時には記載予定ということである。
 このように必要となったら、どんどん細則を改訂していくべきだと思う。それが選手にも、指導にあたる人にもありがたいことだと考える。

 通達の(3)は審判員制度の改訂についてであるが、ここでは、詳細は省く。上記のPDFファイルでご確認いただきたい。
 ざっくりいえば、A級公認審判とB級公認審判を「公認審判員」と「準公認審判員」とし、要件定義や資格定義をしなおしたということである。
 こうした点も、時代や現場の要請によって、フレキシブルに定義しなおしていければよいと思う。競技人口が爆発的に増加している今だからこそ、 きっちりと再定義し、指導・普及に役立てていく制度とすればよいと思う。

 今回は、アナウンス的なトピックということになったが、読者の一助になれば幸いである。

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