新 TOPIC
第18回 慶應義塾職員名人戦
〜コロナ禍は続く〜
Hitoshi Takano Oct/2023
2023年9月23日は秋分の日の祝日である。朝から雨が降っていて、蒸し暑い。連日の猛暑でやや夏バテ気味であるが、試合会場の三田婦人室に向かう。
婦人室に行く前に職場の自席に寄って荷物を持ち出そうと執務室のある建物に入ろうとしたら、建物の入口に鍵がかかっている。
「あれっ?」と思い、ふと今日は土曜日だけれども「祝日」だったことに気づく。普通の土曜日であれば建物の入口は解錠されているのである。
しかたないので、警備室に連絡し、警備員さんに鍵をあけてもらった。
そんなちょっとした「つまづき」から、私の今年度の職員名人戦は始まった。
選択定年制をつかって、通常の定年より一年早く定年退職することになったので、慶應義塾職員として「職員名人戦」に出場するのは今回が最後となる。
風邪による発熱で一度休んでいるので、17回目のエントリーである。
今年の出場は4名。昨年初出場の予定で、体調不良により参加できなかったT三段が初参加。そして、昨年は業務の都合ででられなかった前々回の第三位のS三段。
ディフェンディングチャンピョンのH六段と私が出場する。4人なので、総当たりのリーグ戦である。
夏の職域学生大会ではエントリーしていたのにコロナ陽性で欠場したO初段は、こちらのイベントには参加してくれるものと思っていたのだが、家庭の事情で欠席。
夜の懇親会には出席とのこと。昨年、初の欠場となったE三段は、今年はコロナ陽性となってしまい欠場。
第5類の感染症となって、社会ではコロナ禍以前のスタイルに戻ってきているが、まだまだ身近なところで「コロナ禍」は続いている。
A四段とO五段が、午前中から運営の手伝いに来てくれ、A四段が大会委員長を引き受けてくれた。
開会式では、持ち回りのカップを返還し、試合が開始した。以下に順に簡単な試合経過を紹介しよう。
第一回戦
抽選により、組み合わせが決まる。いきなり、昨年の優勝者(H六段)と準優勝者(T五段)の組み合わせとなった。
とはいえ、試合の流れは、H六段の独壇場で、スタートダッシュから一気に差をつけて19枚差でT五段を圧倒。さすがにディフェンディングチャンピョンである。
もう一組は、初出場のT三段と経験者のS三段。途中からT三段が突き放し、9枚差でT三段が初出場初勝利をあげる。
第二回戦
昼食休憩後の二回戦は、一回戦の勝者と敗者の組合せとなる。優勝候補のH六段の勢いは止まらず、S三段に18枚差をつけて余裕の勝利。昼食の食べ過ぎという噂はなんだったのだろう。
T三段は、堅実に札を減らし、T五段の反撃を許さない。安定した試合運びで9枚差で勝利。
第三回戦
全勝同士、全敗同士の対戦で、この結果で順位が決定する。面倒な勝点比較をせずにすむ最終戦となった。
優勝決定戦は、H六段が一回戦・二回戦の流れそのままに、リードし、初出場のT三段に12枚差で勝利。盤石の強さで四連覇を遂げる。
次回、五連覇となれば規定により「職員永世名人」を名乗ることができる。T五段に続いて二人目の快挙となる。
三位決定戦は、S三段が常に先行する流れだったが、最終盤になり、T五段が逆転。2枚対1枚となって、A大会委員長が審判につく。
運命戦になっても出るだろうと自陣に残した「あき(の)」が読まれ、T五段が辛くも勝利を納める。
午後からは、運営手伝いでY四段が参加し、H六段の奥様も来訪。運営協力の皆さんには心から感謝を述べたい。
そして、4試合目は、運営協力者のみなさんも交えて通常の練習会となった。
ところが、4試合目でT三段の体調に異変が生じ、T三段は閉会式(表彰式)にも懇親会にも出ることができなかった。残念である。
夜の懇親会には、O初段に昨年3位のU初段も参加、優勝2回のM四段も参加。14人の盛会となった。
コロナが第五類になったことで、こうした懇親会の開催を解禁したのだが、O初段やE三段は8月・9月といった時期にコロナに感染している。
また、旧来からのインフルエンザも流行している。まだまだ、「コロナ禍」が続いていることを肝に銘じて、感染が起きない大会運営、練習会運営を心がけていきたい。
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